【CRA職】サイネオスの強みとは?企業研究をしたのでご紹介

今回はCRO企業研究記事の第8弾として2022年卒から新卒採用を開始しているサイネオスの強みや特徴などを取り上げていきたいと思います。

新卒採用を始めてからまだ間もないCROでネット上にも情報が少ないと思いますが、当記事ではガッツリと就活に役立つ情報をまとめていきますので是非ご覧下さいね!

のりすのりす

製薬業界でかれこれ10年以上働いています。X(旧Twitter)でのフォロワー数は6,200人程。日々患者さんのためにやりがいのある充実したお仕事に取り組んでいます!

サイネオス・ヘルス・クリニカルの会社概要

サイネオス・ヘルス・クリニカルの会社概要

まずはサイネオス・ヘルス・クリニカルの会社概要から見ていきましょう。

会社名 サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社
本社所在地 〒108-0075
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス27F
勤務地 東京
事業内容 医薬品開発関連全般
社内制度 ・フレックスタイム制度(10:00~15:00)
・在宅勤務制度
給料形態 年俸制(昇給は年1回)
福利厚生 ・確定拠出年金制度
・社内公募制度
・英語研修制度(グローバルイングリッシュ)
・各種社会保険完備
募集学部・学科 理系学部全般(看護学、医療系含む)
会社名 サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社
本社所在地 〒108-0075
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス27F
勤務地 東京
事業内容 医薬品開発関連全般
社内制度 ・フレックスタイム制度(10:00~15:00)
・在宅勤務制度
給料形態 年俸制(昇給は年1回)
福利厚生 ・確定拠出年金制度
・社内公募制度
・英語研修制度(グローバルイングリッシュ)
・各種社会保険完備
募集学部・学科 理系学部全般(看護学、医療系含む)

サイネオスグループについて

サイネオスグループサイネオスグループは、持ち株会社のサイネオス・ヘルス合同会社の傘下にサイネオス・ヘルス・コマーシャル株式会社とサイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社がある構成となっています。

このうちCRA職を募集しているのが、サイオネス・ヘルス・クリニカル株式会社になります。

サイネオス・ヘルス・クリニカルは、2018年7月1日のINC Research Japan株式会社とインヴェンティヴ・ヘルス・ジャパン合同会社による事業再編でサイネオスグループとして始動をし始めたので日本では新しい部類のCROになります。

2021年4月30日には、dodaなどの転職サイトで有名なパーソルグループのCRO・パーソナルファーマパートナーズを完全子会社化させ、日本での開発基盤の強化に乗り出しています。

また、2021年(22卒)には新卒採用もスタートしているのでまさに新進気鋭の外資系CROです

サイネオスはグローバルで見ても大規模

世界で主要なCROの2021年12月期の売上高と営業利益をまとめてみました。

売上高 営業利益
Thermo Fisher(+PPD) 392億1100万ドル 100億2800万ドル
LabCorp(Covance) 161億2000万ドル 32億5900万ドル
IQVIA 138億7400万ドル 13億9300万ドル
ICON(PRA) 86億6300万ドル 7億600万ドル
Syneos health 52億1200万ドル 3億8900万ドル
Charles River 35億4000万ドル 5億8900万ドル
売上高 営業利益
Thermo Fisher
(+PPD)
392億1100万ドル 100億2800万ドル
LabCorp
(Covance)
161億2000万ドル 32億5900万ドル
IQVIA 138億7400万ドル 13億9300万ドル
ICON(PRA) 86億6300万ドル 7億600万ドル
Syneos health 52億1200万ドル 3億8900万ドル
Charles River 35億4000万ドル 5億8900万ドル

最近はCROの合併が激しくて2019年にはラボコープによるコーヴァンスの買収が、2021年2月にはアイコンによるPRAの買収が、2021年4月にはサーモフィッシャーによるPPD社の買収が相次ぎましたね。

上の表はCRO事業のみの売上ではないので、正確にはこの数値からのズレがあると思われますが、少なくともサイネオスは世界的に見ても大きな規模の会社であることが分かるかと思います。

ちなみに、パレクセルも外資系CROでは有名ですが、2017年に上場を廃止しており情報が掴めなかったので表には掲載していません。

なお、2017年6月期のパレクセルの売上は約24億4000万ドルでしたので、世界的に見ても上位のCROであることに変わりは無いと思われます。

サイネオスの日本での規模感

世界的に大規模な会社であることは分かったかと思いますが、それでは日本ではどうなのでしょうか。

サイネオスは残念ながら日本では上場していないため、日本での正確な売上等は分かりません。

ですので、今回もあくまで目安ということになってしまいますが、1つの指標として新入社員の採用人数から推測をしていきたいと思います。

男性 女性 合計
シミック 64 137 201
IQVIA 30 70 100
EPS 32 48 80
新日本科学PPD 10 47 57
A2 15 24 39
メディサイエンス 16 20 36
サイネオス 12 16 28
ラボコープ 5 5 10
男性 女性 合計
シミック 64 137 201
IQVIA 30 70 100
EPS 32 48 80
新日本科学PPD 10 47 57
A2 15 24 39
メディサイエンス 16 20 36
サイネオス 12 16 28
ラボコープ 5 5 10

マイナビ2024の情報より作成

公表されている新卒採用数の最新の情報をまとめています。

CRO事業以外をグループで行っている企業についてはグループ全体の採用人数として報告されていたので、あくまで目安程度として見ていただければと思います。

では、サイネオスの採用人数はというと前年度は28名の採用をしたということなので、メディサイエンスより少し少なめというところになっています。

2021年にはメディサイエンスがMICメディカルを合併したので、もしかすると24卒の採用人数はもう少し増えるかもしれませんね。

サイネオスは、新卒の社員を採用し始めてから時が浅いので新入社員への育成でどれだけ充実したカリキュラムを組めるのかが重要なポイントだと思っています。

私が見てきた22卒の新入社員の方が1期生ですので、新入社員の研修が充実しているか聞いてみたいものですね!

残業時間

平均残業時間 参照データ
A2 24.9時間 2021年度
シミック 21.4時間 2021年度
ラボコープ 20時間 2020年度
メディサイエンス 15.4時間 2021年度
IQVIA 11.2時間 2021年度
サイネオス 10.0時間 2020年度
新日本科学PPD 6.7時間 2020年度
EPS データ無し データ無し
平均残業時間 参照データ
A2 24.9時間 2021年度
シミック 21.4時間 2021年度
ラボコープ 20時間 2020年度
メディサイエンス 15.4時間 2021年度
IQVIA 11.2時間 2021年度
サイネオス 10.0時間 2020年度
新日本科学PPD 6.7時間 2020年度
EPS データ無し データ無し

マイナビ2024の情報より作成

マイナビ2024に公開されている各社の平均残業時間をまとめたデータです。

2020年度と2021年度が混在していますが、何となくの傾向は掴むことが出来るかと思います。

このデータは、「CRAの残業時間」というわけではなく、会社全体の残業時間になるので、やはり参考データとしてしか使えなので過信をし過ぎないように注意が必要です。

業界の方であれば、恐らくこの表を見て「むむむ?本当に?」と思う箇所があると思いますが、その程度の精度かと思いますので、やはり参考程度に留めておくのが良いと思います。

ただ、傾向として内資系CROの方が平均残業時間がやや多めな傾向は前から変わっていません。

その要因は様々だと思いますが、例えば外資系CROの方がSSU(Site Start Up)などの部門が内資系よりも充実している傾向にあったり、在宅勤務をしている割合が高かったり等が要因として考えられるのではないかと思っています。

サイネオスに関してもデータ上は、月の平均残業時間が10.0時間なので健全な部類だと言えますね。

年収

種別 初任給
A2 月給制 【学部卒】403万円
【修士卒】441万円
【6年制薬学部卒】441万円
シミック 月給制 【学部卒】414万円
【修士卒】450万円
【6年制薬学部卒】450万円
ラボコープ 年俸制 【共通】420万円
メディサイエンス 月給制 【高専卒】369万円
【学部卒】405万円
【修士卒】441万円
IQVIA 月給制 【学部卒】401万円
【修士卒】450万円
【6年制薬学部卒】450万円
サイネオス 年俸制 【共通】450万円
新日本科学PPD 月給制 【学部卒】432万円
【修士卒】458万円
【6年制薬学部卒】458万円
※20時間のみなし残業
EPS 月給制 【学部卒】406万円
【修士卒】433万円
【6年制薬学部卒】433万円
種別 初任給
A2 月給制 【学部卒】403万円
【修士卒】441万円
【6年制薬学部卒】441万円
シミック 月給制 【学部卒】414万円
【修士卒】450万円
【6年制薬学部卒】450万円
ラボコープ 年俸制 【共通】420万円
メディサイエンス 月給制 【高専卒】369万円
【学部卒】405万円
【修士卒】441万円
IQVIA 月給制 【学部卒】401万円
【修士卒】450万円
【6年制薬学部卒】450万円
サイネオス 年俸制 【共通】450万円
新日本科学PPD 月給制 【学部卒】432万円
【修士卒】458万円
【6年制薬学部卒】458万円
※20時間のみなし残業
EPS 月給制 【学部卒】406万円
【修士卒】433万円
【6年制薬学部卒】433万円

マイナビ2024の情報より作成

上記の表の月給制について、IQVIAは賞与の実績として「月給の6ヶ月分」と明記がありましたが、その他のCROについては賞与の実績が記載されていませんでした。

IQVIAに合わせてとりあえず6ヶ月分の賞与が出ると仮定して計算をしていますが、6ヶ月分も出ないCROもあると思いますので、月給制については上記よりも少し少ないくらいで考えておくとちょうど良いかもしれません。

サイネオスの新卒の初任給は珍しく学部卒~修士卒(6年制薬学部卒)まで全て共通で450万円の年俸制になっています。

学部卒で初任給450万円はCRO業界の中でも一番高い年収なので、学部卒の方からするととても魅力的ですよね。

また、サイネオスは中途採用の場合はかなり高額の年収提示があるのですが、修士/6年制薬学部の新卒初任給の場合は平均~平均よりやや高めの年収になっています。

サイネオス社員のリアルな口コミ・評価

Syneos Health_レーダーチャート2023

 

2023年に当ブログで集計した実際の社員による口コミ・評判分析では、サイネオスの評価は上記のようになりました。

年収満足度と働きやすさがCRO全社平均よりも大きく上回る一方で、先輩のフォローやキャリア形成に弱みがある傾向が見られました。

サイネオスは2021年から新卒採用を開始しており、それまでは中途社員によって組織が出来ていたのでいわば経験者集団の集まりということになります。

そのため、先輩のフォローについては低めのスコアであったと思われますが、逆に経験者の場合は先輩からのフォローはあまり必要ではないので働きやすさのスコアが高かったのでしょうね。

のりすのりす

新卒などの経験値が浅いCRAが多い場合、先輩からのフォローのスコアが低いと働きやすさもスコアが低くなる傾向にありますが、サイネオスはそうなってはいないことからも分かりますね。

この結果を見ると、新卒で受けても大丈夫かと心配になるかもしれませんが新卒の方の意見がまだこのアンケートには反映されていないので(入社前のアンケートなので)、今後のスコアに注視ということになります。

サイネオスの注目すべき特徴・強みとは?

サイネオスの注目すべき特徴・強みとは?

サイネオスが特に力を入れているのが「Decentralized Solutions」「Syneos One」「Real World Evidence」の3点です。

サイネオスを受ける場合には最低限この3点については概要を抑えておいた方が良いです。

もちろん、就活生や未経験からの転職者の場合は詳しく説明できなくてもOKだと思いますが、大まかにでもどのようなことを言いたいのかを把握しておくだけで就職活動に随分と差が付いてくるはずですので、じっくり考えてみて下さい。

あまり本気で説明をし過ぎると混乱をしてしまうと思うので、なるべく分かりやすく概要が把握できるように説明をしていきます。

Decentralized Solutions

サイネオスの公式HPでは、こちらのページで紹介されています。

恐らく、医薬品開発業界のことをあまり知らない方が見たら何が言いたいのかほぼ分からなくないですかね?(しかも英語ですしね…)

サイネオス_Decentralized Solutions出典:サイネオス公式HP

そう、言いたいのはこの図とその下の文章に書いてあることに尽きるのです。

…と言われても意味不明ですよね。

実は、医薬品開発の業界では近年、DCT(Decentralized Clinical Trial:来院に依存しない臨床試験)というものがトレンドになっています。

とても大雑把に言うと、今まで被験者さんが治験に参加するためには医療機関に来院や入院をする必要があったものを医療機関に来院をせずとも治験に参加できるようにすることを可能にする手法のことです。

何となくイメージをしてみて下さい。

例えば、重度の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんがいてALSに対して効果が期待できる治験薬が開発されているとします。

しかし、ALSの患者さんは通院をするにも一苦労です。中には通院ができないことによって治験への参加を諦めざるを得ない方もいます。

治験という新たな選択肢があるにも関わらず、通院をすることが難しいことでその選択肢を選べない…これって患者さんを救いたい私たちからしたら悔しくないですか?

DCTという手法を使えば、このような患者さんにも治験という選択肢を提供することが出来ます。そして、そのDCTという手法についてサイネオスはノウハウを持っていて様々なシチュエーションに対応できますよということなのですよね。

治験に関しては非常に厳しい規制があるため、通院をしないで治験をするというのは実は皆さんが想像しているよりもハードルが高いことなのですが、ITの進化などによってまさにそのハードルを越えようとしている…それが今の医薬品開発の現場なのです。

DCTについては、またしっかりと記事を書こうと思います。

Syneos One

サイネオス_Syneos One出典:サイネオス公式HP

サイネオスは、グループ全体で顧客(製薬メーカーなど)に対して「真のEnd to End Solutionを提供する企業」というものを掲げています。

【臨床開発職】シミックの強みとは?企業研究をしたのでご紹介の記事で紹介をしたシミックのPVCモデルに少し似ている考え方ですね。

目指している方向性はシミックと似ていますが、サイネオスの場合はグローバルCROという強みを活かしてReal World Evidence(RWE)に基づいて治験の計画段階から販売戦略までを組み立てることを想定しています。

治験は実に8割以上の試験が当初計画していた予定よりも遅れてしまうという状況なのですが、RWEから最適な条件を導き出してより効率的な医療機関の選定やプロトコールの条件設定などを行うことにより、効率的に治験を完了させることを目標にしているのです。

日本では毎年の薬価改定が決まり、薬価は下落を続けており日本市場の魅力が失われつつあります。

売上が落ちるのであればコストを下げなければ利益は維持できません。

RWEを活用することによって迅速に治験を完了できればコストの削減に繋がりますので、医薬品開発業界全体にとってもプラスの効果をもたらしますよね。

Real World Evidence

サイネオス_Real World Evidence出典:サイネオス公式HP

Real World Evidence(RWE)については先ほどのSyneos Oneでも触れましたね。

サイネオスの公式HPもなぜかこのページは日本語で紹介されているので読みやすいのではないでしょうか?

RWEというのは、色々な活用の仕方がありサイネオスの公式HPでも例示としていくつか挙げられています。

実際の患者さんのレセプトデータや検査データなどから得られるReal World Data(RWD)からReal World Evidence(RWE)を構築して色々な場面で活用をしていくということですね。

【臨床開発職】IQVIAの強みとは?企業研究をしたのでご紹介でもRWD/RWEが出てきましたが、このあたりはIQVIAも力を入れている領域です。

CROではありませんが、RWDの専門の会社としてはJMDCも非常に勢力的にRWD/RWEの活用を進めていて私も注目をしているのですが、そのような競合とどのように戦っていくかがサイネオスにとっては鍵になってくるのだと思います。

RWD/RWEについても医薬品開発業界では非常にホットなので伸びしろは抜群のテーマに乗り遅れずにいるところあたりがサイネオスの強みとも言えるのでしょうね。

ビジョン、ミッション、バリュー

こちらでも紹介されているビジョン、ミッション、バリューはサイネオスの3つのバリューとして掲げているもので、サイネオスのES対策や面接対策をするうえで欠かせません。

大切なことはそれぞれのバリューに対してみなさん自身の「考え」を持つことです。

ESでこのバリューの中で興味をあるものを聞き、更に面接で深堀りされるというパターンもあるので、しっかりと対策をしておきましょう。

それぞれのバリューについて、学生生活の中で似たようなエピソードを持っている場合は格段に話やすくなる&話の説得力が増すので、「自分が話しやすいバリュー」を選んでストーリーを構築していくのがおすすめです。

サイネオス独自のビジネスモデル

サイネオスはCROという業種上、顧客(製薬メーカー)の顧客満足度に注力をしています。

更なる顧客満足度を得るためには、今までのやり方ではダメで常に向上心を持ちながら「より良いサービスを提供しよう」という考え方を重んじています。

「更なる高みを目指した経験」がある場合にはこのバリューが話やすいと思います。

部門の垣根を越えて協力できる体制

医薬品開発には実に多くの部門が関わることになります。

具体的には、DM(データマネジメント)やSTAT(統計解析)やPV(安全性情報)などが挙げられますね。

1つの部門だけでは問題に直面した時に広いアイディアが出ませんので部門間を越えて協力することを重んじているというものです。

部活で言えば、「他の部との協働作業」などがあればエピソードとしては話しやすそうですよね。

医薬品への期待

これは、要するに「パッション」に近いものですね。

医薬品に対しての可能性にどこまで熱意を持って仕事に取り組めるかという点が重んじられているポイントです。

上記2つのバリューとは少し毛並みが異なりますが、医薬品に対しての熱い想いがある場合にはこちらのエピソードが話しやすいと思います。

その際には、「患者さんにとって良い医薬品とは?」はとことん追求してアピールすると面接時に刺さると思いますよ!

サイネオスが求めている人物像とは?

サイネオスが求めている人物像とは?

それでは、ここからはサイネオスが求めている人物像について紹介をしていきたいと思います。

企業の志望理由を考える時にはその企業の強みや特徴を捉えておく必要があり、先ほど最低限必要な3項目については触れていきました。

就職活動、転職活動では更に会社のニーズを知っておき、そのニーズに合わせた訴求(自己PR)を組み立てていくことが重要です。

ここではオフィシャルな情報としてサイネオスが提示している条件を軸にサイネオスのニーズについて探っていきたいと思います。

ちなみに、自己PRの具体的な組み立て方法はワンランク上の自己PRの書き方とは?就活で使える例文もご紹介の記事にまとめてあります。自己PRがうまく書けないという方は確認してみて下さいね。

海外留学経験のある学生を積極採用

サイネオスは、日英バイリンガル向け就活イベントのボスキャリでも会社説明会をしており、積極的に海外留学経験のある学生を採用しています。

私のTwitterのアカウントにも海外からサイネオスに挑戦する方からの連絡も毎年来ていてほぼ100%の方が内定を獲得しているので海外留学経験がある就活生はやはり優遇されている印象を受けます。

海外留学経験がある方は自己PRやガクチカなどで積極的にアピールしておくと良いと思います。

熟練したコンピュータースキル

これはCRAとしての本質的な能力とは異なりますが、マイナビの「応募資格」に記載があるので触れておきます。

コンピュータースキルとは具体的にMicrosoft Officeが使えるかどうかというポイントのようです。

CRAは医療機関でモニタリングをしているイメージが強いかもしれませんが、内勤業務もかなりあります。

例えば、試験の立ち上げ段階では同意説明文書の作成補助をしたり、施設から依頼された資料を作成したり、プレゼンの資料を作成したりなどが発生するため、Word、Excel、Power Pointの基本的な操作は出来ないと業務に支障が出てしまいます。

ただ、基本的な操作については、【新人CRA/CRCにおすすめ】仕事に役立つ本をまとめてみたの記事でも紹介しているような基本的な操作を説明している本を持っておけばそれを見ながら出来ますし業務には問題無い程度にまではできるはずです。

自己PRに使えそうなネタとしては、例えば症例の進捗管理をする際にExcelで関数の計算式を組み込んだツールを作成することや治験実施計画書からの逸脱を事前に防止するようなツールを作成できる…等かと思います。

Excelでのツール作成が出来れば業務の効率化も図れますし、チームに得意な人がいればチーム全体のパフォーマンスにも貢献できます。

あまりここをPRする就活生はいないので、「他の人とは違った自己PR」を目指したい方には良いと思います。

迅速性が求められる仕事環境における業務遂行能力

CRAの仕事は、「提出期限」などに縛られることが多く、それぞれの業務を効率良くこなしていくことが求められます。

CRAの実際のスケジュールを大公開!解説付きで徹底解説!の記事でも紹介をしましたが、治験の立ち上げ時期は特に忙しく、業務を効率的に回せないと仕事がどんどん溜まっていき精神的にも追い込まれていくリスクが高まります。

つまり、CRAの適性として「効率良く迅速に業務を遂行する能力」を重要視しているため、自己PRやガクチカで具体的なエピソードを出しながらその能力が備わっていることをアピールすることも効果的でしょう。

細部への気配り

これは、2021年の私が開催したTwitterイベント「のりすのお茶会」でもテーマにした内容です。
参考>>「できるCRA」を目指すには?現役CRCさんとポイントを考えてみる

CRAはCRCさんや先生と良好な関係を保つことが重要で、関係性が良好に保たれていれば随分と業務のやりやすさが変わってきます。

CRAの中にはプライドが高過ぎて周りの意見を素直に聞けない方や自身の都合を優先して色々と決めてしまう方もいますが、最終的には自分に全て跳ね返ってきてしまい施設との関係が悪化してCRAとしての仕事がやりにくくなってしまうというケースもあります。

サイネオスが提示している「細部への気配り」というのは、やはりサイネオスもCRAとしてそのような能力が重要であると考えているのだと思います。

もし私がこのテーマで自己PRやガクチカを作成するときは、「気配りをすることで周囲の方が動きやすい環境を作った」というようなエピソードを出しながらアピールをしていきます。

まとめ

今回はサイネオスについて取り上げていきました。

サイネオスはグローバルトップCROの中に入っているだけあり、そのサービスの幅がとても広いという特徴があります。

記事ではDCTやRWD/RWEについてお話をしましたが、他にもICCC(治験国内管理人)の受注件数が多いという特徴もあり、ICCCでは製薬メーカーが担うような業務を担当できる機会があることも魅力と言えるでしょう。

日本にあるCROの中では始動したばかりのCROですが、進出気鋭の外資系CROとして今後の活躍に目が離せませんね!

製薬メーカーやCROの臨床開発職は他の職種と比べると就活の難易度は高いのですが(特に製薬メーカー)、実はしっかりと就活対策ができている方は一握りです。

【ゼロから分かる!】製薬業界&CRO業界の就活戦略まとめの記事には就活戦略を大ボリュームでまとめていますので、そちらも読み込んでおくことをおすすめします!