【基礎から解説】看護師から治験コーディネーターへの転職事情

「看護師としての働き方を見直したい」、「看護師の経験を活かして、別のキャリアにチャレンジしたい」という方から注目されているのが治験コーディネーター(CRC)という働き方です。

本記事では、看護師からCRCへ転職をした視点も踏まえて仕事内容・年収・転職方法などを詳しく解説します。

この記事で分かること
治験コーディネーターに関する基礎知識
看護師から治験コーディネーターへ転職した方の実際の声
看護師の経験が活かせる場面
のりすのりす

治験業界でかれこれ10年以上働いている治験の専門家。X(旧witter)のフォロワー6,600人超え。安息の地を求めて訪れたNsの皆様にも分かりやすくゼロからお伝えしていきます!

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看護師から治験コーディネーターへ転職する人は実は多い

みなさんは、看護師から治験コーディネーター(CRC)へ転職する方はどれくらいいると思いますか?

実は日本SMO協会の資料によると、治験コーディネーターのうち看護師免許を持っている方は31.8%に達していることが分かります。

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CRCの約3人に1人以上は看護師資格ありということになりますね。

2023年のCRC資格別の割合

出典:日本SMO協会データ2023

このデータからも分かるように看護師からCRCへのキャリアチェンジは比較的一般的であると言えるでしょう。

とはいえ、転職を成功させるためには「そもそもCRCとはどのような仕事をする職種なのか」という基礎知識はもちろんのこと、信頼できる転職エージェントにサポートしてもらうことを強く推奨します。

未経験の業界を転職エージェント無しに挑むのはあまりにも無謀過ぎるので、未経験からCRCになるための面接対策にも対応してもらえるJAC Recruitmentのような信頼できる優秀なエージェントは必須です。

この記事では看護師からCRCへ転職するために必要な情報を0から徹底的に解説をしていきます。

この記事を読めば必要な情報はすべて揃うようになっているので、看護師からCRCへの転職を目指している方はじっくり読み込みましょう。

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しっかり読み込めば誰にでもしっかりとチャンスはあるので頑張っていきましょうね!!

治験コーディネーター(CRC)とは?看護師の経験が活かせる理由

ではまず最初に、「治験コーディネーター(CRC)」とはどのような職種なのかという基礎知識と看護師経験がどのように評価されるのかお話していきます。

CRCの役割と働く場所

治験での登場人物の簡易相関図②

治験は医薬品や医療機器の有効性や安全性を確かめるための臨床試験のことですが、ざっくりと「施設側の立場」、「製薬会社側の立場」そして「被験者さん」の3つの立場に分けることができます。

このうち、治験コーディネーター(CRC)は「施設側の立場」の職種になります。

そのため、主な職場は医療機関になります。

CRCの詳しい仕事内容は後で触れますが、CRCの役割としてはざっくりと「施設で実施される治験の支援や各部門との調整」と思ってもらえればOKです。

被験者対応

CRCのお仕事では、被験者さんへ治験の説明をしたり治験に関する不安を聞いてあげたりと被験者さんと接する機会が多くあります。

そのため、患者さんと接する機会がある看護師の場合はその他の職種よりも患者さんへの対応に慣れておりアドバンテージがあると言えでしょう。

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被験者さんがどのようなことに不安を持っていて、どのような言葉で説明をすれば分かりやすく伝わるかを考えることが重要です!

「患者さんと接する」という経験は治験の現場でも間違いなく活きてくるので多くの看護師さんが経験を活かしてCRCとして活躍しています。

医師への問い合わせ

治験では、医学的な判断が伴う場合は全て医師に確認を取る必要があります。

先生に対してどのような聞き方をすれば良いのかを考える力が他の職種よりも看護師は長けているためその経験を活かすことができます。

また、看護師時代に培った医学的な知識についても活かすことができます。

治験は色々な領域の疾患を扱うため、専門の領域とは違う治験を担当する機会もあるかと思いますが、医学的な基礎知識があるか無いかで知識を吸収する早さが全然違います。

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実は「カルテが読める」というだけでも他の職種よりもアドバンテージがあったりしますよ!

スタッフの調整

治験によっては普段施設ではあまりやらないような検査をやらなければいけないということも起こります。

そして、その規定された検査をやり忘れてしまうと治験のデータとしては欠測となってしまうため治験実施計画書からの逸脱という扱いになってしまいます。

治験コーディネーターとしては、そのようなことが起こらないように関連部署と予防策を考えて調整しておく必要があります。

入院を伴うような治験の場合は、病棟看護師と連携を取る必要があるのですが、看護師としての経験があれば、相手が何を伝えようとしているのかやどのような要望があるのかを理解しやすいため、大きなアドバンテージになります。

のりすのりす

例えば、治験コーディネーターの面接を受ける時に院内の調整をしたことがある経験を話すことが出来たら面接官にかなり魅力的に映るはずですよ!

訪問看護との連携が最近のトレンド

CRCは基本的には施設で働くこととなりますが、最近では訪問看護と連携しながらの治験もトレンドになっています。

そのため、治験業界でも特に看護師資格を持っているCRCの需要が高まっており転職がしやすい状況というのが現在の状況です。

とはいえ、訪問看護に抵抗がある方もいるかと思いますが、そのあたりはご安心を。

トレンドになっているとはいえ、やはり施設で働く方がまだ主流ですし訪問看護+CRCという働き方の場合、必ず採用時に説明があります。

そのため、「訪問看護はちょっと…」という方でもCRCへの転職はできるので心配はいりません。

訪問看護でもOKということであれば転職先の選択肢も増えるため、抵抗が無い方は検討してみても良いかもしれませんというお話です。

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どうしても心配な場合は、転職エージェントに「訪問看護はNG」ということを伝えて求人を探してもらうというやり方もありです。

看護師がCRCを選ぶメリット

看護師がCRCを選ぶメリット

看護師からのキャリアチェンジ先として根強い人気があるCRCですが、看護師からCRCへキャリアチェンジすることでどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

ワークライフバランスを整えやすい

看護師からCRCへ転職した方の多くがお話しているのがワークライフバランスを整えやすいという点です。

CRCは夜勤が無くフレックスタイム制を導入している場合が多いという特徴があります。

また、被験者対応が入っていない場合は土日祝日休みとなるため友人や家族とも休みが合わせやすい点も魅力的なポイントとして挙げている方が多いです。

施設には主担当の他に副担当もいるため、有給休暇を取りやすい環境であることも特徴です。

患者さんとの関わりが続くやりがい

治験では施設側の他に製薬会社側の立場もあるとお話をしました。

CRCは施設側の立場のため、患者さんとの関わりが続きやりがいを感じやすいというメリットがあります。

一方で、製薬会社側の立場の場合は患者さんと会うことは無いため、やりがいを感じにくいというデメリットがあります。

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患者さんとの関りが続くことについては人それぞれで考え方は違うと思います。
なので、もし患者さんとの関りが無い方が良いと思う方は製薬会社側の立場での働き方(CRAとしての働き方)を検討してみるのが良いと思いますよ。

チーム医療経験がそのまま活かせる

看護師として培ったチーム医療の経験は、CRCとしても大いに活かせます。

治験は医師、製薬会社、被験者など多職種との連携が欠かせないため、現場での調整力やコミュニケーション力がそのまま強みになります。

患者さんの不安を汲み取る力や、医師との円滑なやりとりは、被験者対応や治験のスムーズな進行に直結。

看護師時代に培った協働スキルが、CRCでも高く評価される場面が多いです。

看護師がCRCを選ぶデメリット

看護師がCRCを選ぶデメリット

メリットばかり触れていても正確な判断ができないと思いますので、看護師と異なる業務で最初に戸惑いやすいポイントについても触れていきます。

医療行為ができない

CRCへ転職をする場合には、ほとんどの場合がEPLinkなどのSMOという会社に所属することになります。

つまり、「医療スタッフ」ではなく「会社員」ということですね。

例えば、施設に所属している医療スタッフの場合は看護師資格があれば採血などの医療行為ができますが、会社員という立場になると医療行為が基本的にできなくなります。

「医療行為」の定義にもよりますが、少なくともSMOのCRCが採血をしても良いというのは聞いたことがありません。

そのため、最初の頃は看護師時代には当たり前のように対応していたものもCRCになるとNGだったりするので、そのギャップに戸惑うかもしれません。

パソコン操作に慣れない

治験コーディネーターの業務の中には治験関連の資料作成もあるのでパソコンを使って作業をする場面も多々あるのですよね。

なので、パソコンをあまり使ったことが無いと始めのうちは結構苦労することがあったりします。

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ですが、「パソコンでの作業」と言ってもWord、Excel、Power Pointあたりの基礎的な部分だけ知っていれば全然何とかなるレベルなのでそれほど身構えなくても大丈夫です(笑

転職時に面接で時々、「パソコンはどの程度使えますか?」みたいな質問をされる時があるので心配なようでしたらWord、Excel、Power Pointの基礎的な使い方が載った本を見ながら漫画喫茶のOfficeソフトが入っているパソコンで練習をしてみるのも良いと思います。

正直、苦労するのは慣れるまでの間だけなので何とかなります!

年収が一時的に下がる

やはりお給料のお話は特に気になるところですよね。

正直なところ、お給料に関しては看護師時代と比べると一時的に下がってしまう方が多いです。

条件などによって前後はしますが、看護師からの転職の場合は「未経験者採用」ということになりますので大体の目安は400万円前後になってきます。

この額に残業代等が乗ってきますが、それでも看護師時代より年収ダウンという方が多いかと思います。

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私の印象ではNs→治験コーディネーターの転職でみなさんが一番躊躇している部分はここです。

しかし、入社後は経験年数に応じてコンスタントに昇給していきますので、治験コーディネーターの経験年数が5年程度になると看護師時代の年収に追い付くかそれ以上になるという方も出てくることでしょう。

年収部分がどうしても気になるという方は、CRCではなくCRA(臨床開発モニター)への転職を目指すというのも手です。

CRCの仕事内容をわかりやすく解説

CRCの仕事内容をわかりやすく解説

CRCは、なんとなく「施設側の立場で施設で円滑に治験が実施できるよう支援するお仕事」ということまでは分かったかと思います。

ここからはもう少し具体的なお話をしていきます。

CRCの仕事内容の概要

期間別の治験コーディネーターの業務

治験コーディネーターのお仕事は、「治験が円滑に進むように支援をする」と言いましたが、ざっと書き出してみるとこれだけやることがあります。

全てをイメージするのはかなり大変だと思うので、とりあえず最初は「なんだか幅広いことをやる必要があるんだなぁ」くらいに思っておけば良いかと思います。

「これだけの業務ができるのか…」と不安に思うかもしれませんが、こればかりは現場での慣れなので気にしすぎなくても大丈夫です。

また、意外に書類作成もあったりするので、Office(WordやExcelやパワーポイント)ソフトが使えるというだけでも多少のアピールポイントになったりしますので、使える方は面接で聞かれたときに「使えます!」と答えましょう(基礎的な操作ができるレベルでOKです)。

1日のスケジュール例

CRCの業務内容は日によって異なりますが、大きく「施設訪問時」と「オフィス勤務時」に分けてご紹介します。

ちなみに、CRCは施設訪問時には直行直帰が多くフレックスタイム制も利用できるため自由度は高めなのも特徴です!

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その他、ママさんCRCも多いので、残業が常態化しているという状況もほぼ無く働きやすいのも特徴ですね。

施設訪問時のスケジュール例

時間帯 業務内容 説明
9:00〜 出勤・準備 施設に直行し、当日のスケジュールや必要書類を確認
9:30〜 被験者対応 被験者の来院対応、問診、同意取得補助、検査案内などをする
11:00〜 データ入力 治験のデータベースに治験用に収集したデータを入力する
12:30~ 昼食
13:30〜 SDV対応 製薬会社の担当者の対応
15:00〜 候補症例確認・医師確認 治験の候補症例の確認や医師への確認事項対応
17:00〜 検体回収・日報作成 検体回収の対応や日報を作成する
時間帯 業務内容 説明
9:00〜 出勤・準備 施設に直行し、当日のスケジュールや必要書類を確認
9:30〜 被験者対応 被験者の来院対応、問診、同意取得補助、検査案内などをする
11:00〜 データ入力 治験のデータベースに治験用に収集したデータを入力する
12:30~ 昼食
13:30〜 SDV対応 製薬会社の担当者の対応
15:00〜 候補症例確認・医師確認 治験の候補症例の確認や医師への確認事項対応
17:00〜 検体回収・日報作成 検体回収の対応や日報を作成する
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被験者対応や製薬会社の担当者の対応は毎日入るわけではないので、対応が無い日はもう少し余裕があるスケジュールになったりオフィスや在宅勤務になる場合がありますね。

オフィス勤務時のスケジュール例

時間帯 業務内容 説明
9:00〜 出勤・準備 施設や社内からの連絡を確認し、対応を整理する
9:30〜 資料作成 院内書式や治験で作成が必要な資料(同意説明文書など)を作成する
12:00〜 昼食
13:00~ 電話・メール対応 施設や製薬会社からの電話やメールに対応する
14:00〜 会議 進捗報告会や勉強会など
15:00〜 対応事項の整理 施設訪問時の対応事項の整理
17:00〜 日報作成 日報を作成する
時間帯 業務内容 説明
9:00〜 出勤・準備 施設や社内からの連絡を確認し、対応を整理する
9:30〜 資料作成 院内書式や治験で作成が必要な資料(同意説明文書など)を作成する
12:00〜 昼食
13:00~ 電話・メール対応 施設や製薬会社からの電話やメールに対応する
14:00〜 会議 進捗報告会や勉強会など
15:00〜 対応事項の整理 施設訪問時の対応事項の整理
17:00〜 日報作成 日報を作成する
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在宅勤務が認められている会社も多いので、オフィスに出社せずに在宅で上のスケジュールをこなす場合もあります。

CRCに求められるスキル

CRCに求められるスキルは多岐にわたります。

関係部署や被験者との円滑な連携を図るためのコミュニケーション力、治験のルールを正確に理解し順守するための実行力・几帳面さ、状況を整理し論理的に伝える力が必要です。

また、細かな確認を怠らない注意力や、新しい医療に関心を持ち学び続ける姿勢も重要なスキルです。

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とは言いつつも、始めは誰でも自信は無いと思うので最低限として、「関係部署や被験者さんとの連携に大きな抵抗感はない」くらいがクリアできてればあとは現場で学んでいけば良いかと思います。

CRCの年収・給与水準や離職率

CRCの年収・給与水準や離職率

CRCの仕事内容もそうですが、やはり年収や離職率については気になるところですよね。

ということで、そのあたりの話題に触れていこうと思います。

CRCの平均年収

看護師から治験コーディネーターになる場合は未経験中途ということになるので、初年度の年収が400万円前後となることが多いようです。

ただ、昇給に関しては平均で年間2%程度となることから一般的な看護師の昇給よりも伸び率は高い傾向にあります。

実際には、常に2%の伸びというよりは昇格する段階で大きく上昇する傾向があるので、3年ごとに4%と仮定すると以下のようなイメージになります。

年収的にもっと伸ばしたいなという方は次の「CRCのキャリアパス」の内容をじっくり読んで今後のキャリアを考えてみるのも良いでしょう。

年次 年収 年次 年収
1年目 400万円 8年目 478万円
2年目 408万円 9年目 496万円
3年目 424万円 10年目 478万円
4年目 433万円 11年目 507万円
5年目 441万円 12年目 527万円
6年目 459万円 13年目 538万円
7年目 468万円 14年目 548万円
年次 年収 年次 年収
1年目 400万円 8年目 478万円
2年目 408万円 9年目 496万円
3年目 424万円 10年目 478万円
4年目 433万円 11年目 507万円
5年目 441万円 12年目 527万円
6年目 459万円 13年目 538万円
7年目 468万円 14年目 548万円
のりすのりす

上の表の額に加えて残業代が入ってくるため、実際にはもう少し多い年収となることもあります。

CRCのキャリアパス

治験業界で未経験から年収1000万円を目指すキャリアパス

看護師からCRCへの転職をする場合には、未経験中途としてキャリアをスタートすることになります。

上の図は、CRCからのキャリアパスの概要をまとめたものですが、赤枠部分が高年収を狙えるポジションになってきます。

皆さんが仕事に何を求めるのかによって大分変りますが、例えば「年収1,000万円を目指したい!!」などの野望がある場合には、CRCからキャリアを積んで製薬メーカーへの転職にチャレンジしてみるなどの方法もあります。

もちろん簡単な道のりではないですがね…

CRCの離職率

治験コーディネーターの離職率については、正式にデータを発表している会社は私が知る限りではありません、業界の学会などでのお話を聞いているとやや離職率が高めな印象を持っています。

なぜなら、治験コーディネーターは9割近くが女性であるためライフイベントが多く結婚や出産を機に退職をされるケースが多いと考えられるためです。

また、治験の業界は転職を繰り返すことで年収が大きく上がることがあるため、年収アップを目指して転職をされる方が多いという事情もありそうです。

のりすのりす

社内で頑張って評価を高めて年収を50万円アップさせるよりも、経験者枠で転職をして年収を50万円アップさせる方が現実的ということですね!

おそらく、治験コーディネーターの年収を見て「えぇ…どうしようかな…」と思った看護師の方も多いかと思いますが、戦略的には初年度は年収ダウンを我慢して3年ほど経験をしたら経験者枠で転職をして年収アップというのが個人的にはおすすめです。

戦略的にキャリアを構築していくためには信頼できる転職エージェントを仲間に付けておくことが非常に重要なので、転職エージェント選びは抜かりなくリサーチしておきましょう。

未経験・新卒でも大丈夫?必要な資格・スキルは?

看護師からCRCへの転職を考えたときに何か資格を取らなければいけないのか等も気になるところかと思います。

CRCになるためには資格が必要かなどについて触れていきます。

CRCに資格は必要?

CRCになるためには特別な資格は不要です。

色々と調べた方は「CRC公認試験」や「日本臨床薬理学会認定CRC制度」というものを見かけたかもしれませんが、それらはCRCになるための資格ではなく、CRCとしての一定の能力を証明するためのものです。

そのため、CRCとしての実務経験が受験資格となっておりCRCになってからチャレンジする認定制度になっています。

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認定試験の受験料を会社が負担してくれたり、認定を取ると手当が貰えるようになる会社もあるのでCRCになってからはチャレンジしてみるのも良いと思います!

新卒で就職する人も増えている

CRCはほとんどが看護師や臨床検査技師などの医療職からの転職者ですが、最近では新卒も増えてきています。

とはいえ、やはり看護師として現場で経験した中途を採用することにも大きなメリットがあるため、新卒の就職者が増えたからといって看護師からの転職の枠が限られるということはあまり考えにくいので安心しても良いと思います。

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ただし、35歳以上になると転職が難しくなる傾向があるので年齢によってはなるべく早めに転職エージェントに連絡をするなどのアクションをした方が良い場合もあります。。

選考で見られるポイントとは?

なぜ看護師からCRCへ転職したいと思ったのかをしっかりと納得感を持って伝えることが重要です。

治験のことを詳しく知らないのは選考をする側も知っているので、新薬の開発に関わりたいという思いをしっかり伝えられるかが非常に重要です。

このあたりは、転職エージェントと相談しながら自分なりの志望理由をしっかりと構築していけば良いのであまり難しく考えすぎなくても良いでしょう。

ちなみに、CRCへの志望動機の記事は別記事にまとめてあるのでそちらもチェックしてみてくださいね。

看護師からCRCへ転職するには?失敗しないための3ステップ

看護師からCRCへ転職するには?失敗しないための3ステップ

看護師からCRCへ転職をするときに失敗をしないよう3ステップで流れを改めてお話していきます。

業務内容や働き方を知る

本記事でCRCの業務内容や働き方をご紹介していきましたが、何となくでも良いのでこのあたりをイメージできるようになることが大切です。

CRCへ転職することでメリットもあればデメリットもあるので、それらのバランスが自分にとってどうなのかを考えてみましょう。

信頼できる転職エージェントに登録する

始めて別職種に転職する時には転職エージェントに登録するだけでも勇気がいるかもしれません。

「今すぐには転職する気はないけどそのうちしたい」という状態でも転職エージェントに登録をしてもOKですので、転職を決心していなくても情報収集として登録をするのもありです。

転職エージェントとお話をすることで色々と見えなかった部分が見えてくることもあるので、転職をするかしないかの判断もよりクリアになっておすすめですよ。

JAC Recruitmentのような大手転職エージェントを活用することが無難ですが、他にも色々と転職エージェントはあるのでみなさんに合う転職エージェントを探してみてくださいね!

CRCの転職にジェイエイシーリクルートメントが強い理由は以下にまとめておきますね。

ジェイエイシーリクルートメントの強み①

CRO,SMO企業との強固なネットワークが強み
CRO,SMO企業と長年の取引実績と数多くの支援実績あり!
ポジションの背景や求められる人物像も深く把握していてミスマッチのない紹介をしてもらえる。

ジェイエイシーリクルートメントの強み②

CRC専門チームによるサポート
CRC領域を熟知したコンサルタントが在籍していてキャリアの悩みや業界特有の転職動向について深くアドバイスが貰える!
はじめての転職でも、安心して相談ができる!

ジェイエイシーリクルートメントの強み③

ミドルシニア領域に加え20代~30代のキャリア支援にも強み
若手からミドルシニアハイクラスまでフェーズに応じたキャリア提案を得意としている。
これまでの経験や志向性を踏まえ、次のステップを一緒に描いてもらえる!

実際にジェイエイシーリクルートメントからCRCへ転職をした方からの口コミからも厚い支持があることが分かります。

女性3(左)

「医療に携わりながら、長く働ける環境」を求めていたのでSMOのCRCへ転職しました。
CRCに転職をしてからは夜勤勤務が無くなり働き方も改善したのでとても満足しています!(20代後半・看護師)

女性2(右)

CRCへ転職をして「医療職として、もっと患者さんに寄り添いたい」と想いを実現できました。臨床検査技師の時とは違った形で患者さんと向き合える今の仕事にやりがいを感じています。(20代半ば・臨床検査技師)

自分に合う会社を探して対策をする

自分に合う会社を探すと言われてもどのような会社があるのかも分からないですしハードルが高いですよね。

そこで、XのCRCのフォロワーさんにご協力いただきSMO各社のリアルな評判を調査をしました。

「年収」、「先輩からの教育の手厚さ」、「キャリア形成」、「労働環境」、「女性の働きやすさ」の5つの項目から評価をしてもらいましたので、こちらのデータを参考に自分に合う会社を探してみましょう。

気になる会社があったら転職エージェントに伝えてみるのも良いでしょう。

CRCへの転職はこんな看護師さんにおすすめ!

CRCへの転職はこんな看護師さんにおすすめ!

ここまでで看護師からCRCへ転職するために必要な情報を漏れなくお伝えしてきました。

最後にCRCへの転職をおすすめする看護師さんについてお伝えして終わろうと思います。

夜勤・土日祝日勤務のない働き方をしたい

やはりライフワークバランスの充実さを求めてという方には特におすすめです。

実際に看護師からCRCへ転職される方も多くの方がライフワークバランスを考えて転職をしています。

夜勤はまず無く、外来が無い日曜日や祝日は休みになります(土曜日は被験者対応が入っていなければ休み)。

のりすのりす

子育てをしながら働きたいという方にとってもおすすめできる職種ですね!

新薬の開発に貢献したい

CRCへの転職について労働条件などから入る場合もあるかと思いますが、やはり新薬の開発に貢献したいという気持ちは持っている方の方がおすすめです。

というのも、どの仕事でもそうですが大変だなぁと感じる場面というのはどうしてもあるかと思います。

そのような時に仕事に対するモチベーションが無いと挫折しやすいため、CRCにキャリアチェンジしたい理由として新薬の開発に貢献したいという気持ちが大切になります。

チームで協力しながら患者さんを支援したい

看護師でももちろんチームで協力しながら患者さんの治療に貢献していると思います。

しかし、CRCの場合は院内はもちろんのこと、製薬会社の担当者とも協力をしながら治験を進めていくため「チーム」のスケール感に違いがあります。

より大きな枠組みでの「チームとしての医療への貢献」を考えている方にとってはCRCのお仕事はとてもおすすめです。

まとめ

CRCは世間一般ではあまり認知度は高くない職種ですが、治験の成功には欠かせない存在です。

患者さんにとっての治験への参加は、既存の治療ではどうしても治らない患者さんにとっての希望の光にもなります。

看護師としての現場での経験や医療の知識を最大限に活かせる職種だからこそ、治験コーディネーターへの転職を決める方も多いのですよね。

キャリアチェンジを考えている看護師さんは是非じっくりと考えて戦略を立ててみてくださいね!