ESや面接対策は就活では避けては通れない道。
その中でもメインとなる志望動機や長所のアピールは、自己分析がしっかりと出来ていないと軸がブレてしまいモヤモヤな回答になってしまうことも。
今回の記事では、私が実際に20卒の就活生の自己分析をお手伝いしたときに実際に行った方法を紹介していきたいと思います。
私自身、臨床開発職として仕事をしているので、記事では臨床開発職の用語が出来てきますが、考え方自体は他の職種でも共通する部分があるかと思います。
はじめに
今回の記事では、ESや面接時の対策として、自己分析の方法について紹介をしていきたと思います。
ESを作成する際や面接対策をする際には、企業の志望動機、自身の長所・短所の説明・アピールやガクチカ等色々なことを考えておく必要があるかと思います。
ただ、面接などでは当然、想定外の質問をされることもあるでしょう。
そんな時のために重要なのが、自己分析をしっかりと詰めておくことだと私は思っています。
自己分析をすることで、自身の軸がしっかりとしていれば、多少イレギュラーな質問があったとしてもブレることなく回答することもできるでしょう。
また、イレギュラーな質問に対してだけではなく、メインである企業の志望理由や、なぜ臨床開発職を目指したのか、なぜCRAになりたいのか、などのような質問に対しても軸がしっかりとしていればより説得力のある回答を用意することができるため、面接官に対しても強く印象に残ると思っています。
それともう1つ。
就職活動は本音と建て前で成り立っているのは皆さんも感じているかと思います。
例えば、第一志望ではない企業を受ける時も「御社が第一志望です」的なお話をしますよね?
自己分析をろくにせずに、企業の志望動機を考えてしまうと建て前から考えはじめることになってしまうため、ひどい場合には自分の本音を見失い、もはや自分は何をどうしたいのか分からないという状況に陥ってしまうことも考えられます。
当然そのような状態で面接に挑もうものなら、面接官からの鋭い突っ込みに耐えられずボロが出てしまうことも予測されます。
私は、建て前というのは、本音の上に成り立つものと考えています。
つまり、本音がガッシリしていないと、その上に成り立っている建て前はフラフラで脆く崩れやすいものだということです。
そのため、私はアドバイスをする方に対しては、必ず自己分析(本音)⇒志望動機(本音or建て前)の順番で考えるようにお話をさせていただきました。
上記の考えのもと実際に就活のお手伝いをした20卒の就活生の例を出しながら説明・解説を進めていきたいと思います。
まずはざっくりと大枠を決める
まずは自分のことをしっかりと知ってもらうために、最初のフェーズとしてはざっくりと大枠を書き出すところから始めてもらいました。
詳細については、大枠を決めたあとにしっかりと詰めていけば良いのでここではざっくりとしたものでOKです。
具体的には以下のような項目になります。
●ゴールを決める
●ゴールを達成するための手段を考える
●ゴールを達成するための条件を考える
それぞれの項目についてどのように決めたかと、考えるうえでのポイントについては、1つずつしっかりと説明をしていきます。
項目の最初に黄色のボックスで囲った文書は実際に自己分析で書き出した文章になります。
ゴールを決める
広く認知されている病気だけではなく、希少疾患についても病気で苦しんでいる人たちに有用な薬を少しでも早く届けたい。
ここでは、ゴールが達成可能かどうかは関係ありません。
低すぎるゴールを設定すると、後々の自己分析が進まなくなってしまうので、ハードルが高めのゴールを設定する方が後がスムーズにいきます。
当然のことながら、このゴールは最も重要な項目ですし、新卒での入社やその後の転職についても、本音ではゴールを達成するための途中経過に過ぎません。
自己分析をする上ではここが終着点となるようにストーリーを組んでいくので、一番時間をかけても良いと思っています。
ゴールを達成するための手段を考える
ゴールを達成するために臨床開発職/CRAを目指したい。
ここでは、ゴールを達成するために自分がどのような手段でそれを達成しようと考えているのかを書き出していきます。
今回は就活のお話ですので、○○職に就く等のように何かの職種を書くことになるかと思います。
まずは、ゴール達成に関連する職種を思い付くだけピックアップしてから考えると考えやすいかと思います。
例えば、今回のケースで考えると、以下のような職種がゴール達成に関連する職種の一例になります。
●臨床開発職/CRA
●研究職
●MR
●CRC
ピックアップした職種の中から自分が一番これだと思う職種を選んでみてください。
大枠を決めているここの段階では、直感的で良いです。
もし、ゴール達成に関連する職種があまり思い浮かばない場合は、そのあたりを重点的に企業研究・職種研究をされると良いでしょう。
一番手っ取り早いのは、その業界で実際に働いている方に意見を聞くことかと思います。
質問を受け付けている人がいるようであれば、その方に聞いてみるのも良いでしょう。(もちろん、自分である程度調べることも必要だと思いますが)
ゴールを達成するための条件を考える
臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行きたい。
ゴールを達成するための手段として選択した職種について、どのような企業で募集があるのかを調べ上げ、受けるべき会社のカテゴリーを決めていきます。
臨床開発職/CRAの場合、製薬メーカーかCROでの募集になるので、そのいずれかということになります。
最終的には、自分はどちらの方針なのかを確定させなければいけないので、より深い考察が必要になってきますが、この段階ではこの程度で良いかと思います。
各項目を掘り下げていく
大枠を決めたことで、漠然とした自分の方針が見えてくるかと思います。
ただ、この段階ではそれぞれの項目を詰めていないのでぼんやりになるのですが、問題ありません。
具体例で紹介した大枠を整理すると以下のようになります。
広く認知されている病気だけではなく、希少疾患についても病気で苦しんでいる人たちに有用な薬を少しでも早く届けたいというのがゴールである。【ゴール】
そのゴールを達成するために臨床開発職/CRAを目指していきたい。【手段】
そして、臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行く必要がある。【条件】
後輩の自己分析を一緒に考えていくうえで、この大枠までについては準備してきてもらいました。
そのためには、業界や職種についての知識が必要になってきますので、それなりの企業研究や職種研究を進めていかないとステップを進めることが出来ないのですが、どのような観点で勉強を進めていったら良いのかの方針もなるべく書いていきたいと思います。
また、OB・OGの方や業界関係者の方で頼れる方がいる場合は、一緒に考えてもらうのも良いかと思います。
ゴールについての掘り下げ
掘り下げには、その文章で出てきたキーワードを引っ張り出してその周辺を補強していきます。
例えば、今回の例だと以下のような着眼点になります。
広く認知されている病気だけではなく、希少疾患についても病気で苦しんでいる人たちに有用な薬を少しでも早く届けたいというのがゴールである。【ゴール】
↓ 掘り下げ
① 希少疾患以外にも新薬が望まれている分野はたくさんあるが、なぜ希少疾患にこだわるか?
② 少しでも早くというのは具体的にどういうことなのか?また、そのような考えに至った根拠は?
それぞれのキーワードについて意味付けをしていきます。
今回の例では、希少疾患というところと、少しでも早く届けるというところがポイントかと思いますので、そのあたりを補強していきます。
その結果、以下のようになりました。
広く認知されている病気だけではなく、希少疾患についても病気で苦しんでいる人たちに有用な薬を少しでも早く届けたいというのがゴールである。
希少疾患については、市場規模が小さいことから開発がなかなか進まないという現状がある。
しかし、過去に希少疾患の患者さんによる講演会に参加した際に、希少疾患と戦いながらも治療薬を求める強い要望があることも知った。【①】
また、希少疾患はその多くが進行性で死亡率も高いことから、迅速な医薬品開発が必要と考えている。【②】
利益のことを考えると、希少疾患の分野の治療薬を開発することのハードルの高さはもちろん分かるが、希少疾患に苦しむ患者さんの声は無視することはできず、私はその難しい課題にどうしてもチャレンジをしてみたいと思っている。
実は、これでも最終形ではないのですが、とりあえずは形としては整ってきたかと思います。
最終的には、ここにエピソードを付加していくのですが、とりあえずは他の項目について先に深堀を進めていきます。
ゴールを達成するための手段の掘り下げ
ここでも先ほどと同じようにキーワードの掘り下げを進めていきます。
今回の例では、以下のような着眼点となります。
そのゴールを達成するために臨床開発職/CRAを目指していきたい。【手段】
↓ 掘り下げ
① 臨床開発職以外にも希少疾患の薬を早く患者さんに届ける方法は他にもあると思うが、何故臨床開発職なのか?
就活の場合、この項目では職種を指定した記載になると思うので、基本的には何故その職種を選んだのかという部分の深掘りになります。
実際には以下のようにまとまりました。
私は、そのゴールを達成するために臨床開発職/CRAを目指すことを考えた。
医薬品が上市するまでには、基礎研究、非臨床試験そして臨床試験がおこなわれるため、様々な職種が関与することになる。
そのいずれの職種においても患者さんのもとに少しでも早く有用な薬を届けるのには必要であると考えているが、その中でも臨床開発職/CRAを目指した理由は、私の適性も考慮したうえで最も実力が発揮出来ると考えたからである。
職業研究をする過程で、研究職、MRやCRCなど色々な職業に求められる能力やスキルを見ていった。
その中でもCRAには様々な立場の方とコミュニケーションを取る場面が多く、折衝力が非常に重要な要素であることを実際に業界で働いている方から学んだ。
その他にも、スケジュール管理能力や物事を論理的に考える思考能力なども重要であると学び、それらをトータルで考えると、臨床開発職/CRAが最も実力が発揮できるだろうという結論に至った。
この部分では、実際にその職種を選択した理由についてまとめていきました。
この部分を完成させるためには、それなりの職種研究が必要になってきます。
そして、ここでのポイントは、「目指すべきゴールを達成させるための手段は他にもあるが、それをしっかりと把握しているのか?」という点と、「その職種でなければいけないのはなぜか?」という点をしっかりと固めておくことです。
直感的であれど、みなさんが何かの職種を目指すときには何かしらの理由があって選んでいるはずです。
ここの深掘りの段階では、その理由についてしっかりと記載してみると良いかと思います。
なるべく職種研究で得た知識も盛り込んで書いてみると、内容に厚みが出てきますのでおすすめです。
ゴールを達成するための条件の掘り下げ
そして、最後にゴールを達成するための条件についての掘り下げを進めていきます。
実は、このゴールを達成するための条件については、大枠を決める時に「製薬メーカーまたはCROに行く必要がある」と2つの選択肢を書いていました。
実際にどちらに行くのが自分にとってのベストなのかは、職種研究や企業研究を進めていかなければ答えが出てこないかと思います。
最終的には、どちらに行くのがベストなのかをしっかり決めていくのですが、とりあえずここでは2パターン(製薬メーカー&CRO)考えることとしました。
それぞれについて、以下の着眼点の深堀をしていきます。
キーワードを抜き出して考えてみると以下のような着眼点になります。
そして、臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行く必要がある。【条件】
↓ 掘り下げ
①なぜ製薬メーカー(またはCRO)のCRAでなければいけないのか?
CRAの募集をしているのは、製薬メーカーだけではなくCROもしていることについては、職種研究・企業研究を進めていけば分かるかと思います。
ここでは、それぞれのCRAの違いについてしっかりと把握していて、何故自分がその選択をしたのかをしっかりと伝える必要があります。
具体的には、以下のような記載になります。
臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行く必要がある。
その中でも私は製薬メーカーの臨床開発職/CRAになることを目指そうと考えた。
その理由は、製薬メーカーの臨床開発職/CRAの方がCROのCRAより、多くの治験薬開発の背景や情報を把握することができ、それらを把握することは、現場で治験責任医師などとコミュニケーションを取る際に重要な要素であると考えたからだ。
その他、製薬メーカーの場合は臨床開発職/CRAとしての経験を積んだ後に、モニタリングのみならず臨床開発全体の仕事にも関わることが出来る可能性があるため、モニタリング以外でもゴールを達成するのに貢献できるのが魅力的であると考えた。
臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行く必要がある。
その中でも私はCROのCRAになることを目指そうと考えた。
その理由は、製薬メーカーの場合、自社製品のみを扱うためオーファンドラッグの開発に携われる機会は非常に少ないが、CROであれば様々な製薬メーカーの治験を受託するため、オーファンドラッグの開発に携われる確率が上がると考えたからだ。
その他、オーファンドラッグ以外であっても様々な製薬メーカーの開発方法なども偏りなく幅広く学べるため非常に魅力的に感じた。
オーファンドラッグの開発については、情報が少ないこともあり、開発も試行錯誤で進めていくことも想定出来、そのような状況の中で、医薬品開発に関する幅広い知見を有していれば、何か問題事項が起きた際にも解決策を提案できる可能性があり、結果として有用な薬をいち早く患者さんのもとに届けられることに繋がることも考えられる。
そのため、医薬品開発の幅広い経験を積むことができるCROのCRAを目指そうと考えた。
自己分析の段階では、メーカーに行きたいのかCROに行きたいのか明確に定まってはいなかったので、このように2つのパターンを並べて考えてもらいました。
この方は、なんとなくという理由で最初は製薬メーカーを目指そうとしていましたが、自己分析をして自身のゴールをしっかりと見つめて考えたうえで、本当に製薬メーカーに行くことが正解なのかを熟考してもらった結果、最終的にはCROという選択になりました。
大枠を決めた段階では、1つに絞り切れず複数の選択肢が残る場合がありますが、それぞれについて深堀をしてみてじっくり見比べてみると最終的にどちらが良いのかが見えてくるかと思います。
エピソードを追加していく
各項目を掘り下げていったため、この段階まで来ると大分軸がしっかりしてきているかと思います。
掘り下げをしただけでも、ある程度使い物にはなるレベルかと思いますが、面接対策にも使えるようにここではそれぞれについてエピソードを付加してより強固なものに仕上げていきます。
赤字はエピソードを付加するための着眼点、青字は実際にどのようなエピソードを書いたのかの概要を書いています。
広く認知されている病気だけではなく、希少疾患についても病気で苦しんでいる人たちに有用な薬を少しでも早く届けたいというのがゴールである。
⇒最も着目している希少疾患は?
⇒希少疾患名+着目理由を記載
希少疾患については、市場規模が小さいことから開発がなかなか進まないという現状がある。
しかし、過去に希少疾患の患者さんによる講演会に参加した際に、希少疾患と戦いながらも治療薬を求める強い要望があることも知った。
⇒具体的にはどういう講演会に参加したか?
⇒実際に聴講した講演会の名前や大まかな開催時期を記載
また、希少疾患はその多くが進行性で死亡率も高いことから、迅速な医薬品開発が必要と考えている。
利益のことを考えると、希少疾患の分野の治療薬を開発することのハードルの高さはもちろん分かるが、希少疾患に苦しむ患者さんの声は無視することはできず、私はその難しい課題にどうしてもチャレンジをしてみたいと思っている。
私は、そのゴールを達成するために臨床開発職/CRAを目指すことを考えた。
医薬品が上市するまでには、基礎研究、非臨床試験そして臨床試験がおこなわれるため、様々な職種が関与することになる。
そのいずれの職種においても患者さんのもとに少しでも早く有用な薬を届けるのには必要であると考えているが、その中でも臨床開発職/CRAを目指した理由は、私の適性も考慮したうえで最も実力が発揮出来ると考えたからである。
職業研究をする過程で、研究職、MRやCRCなど色々な職業に求められる能力やスキルを見ていった。
その中でもCRAには様々な立場の方とコミュニケーションを取る場面が多く、折衝力が非常に重要な要素であることを実際に業界で働いている方から学んだ。
その他にも、スケジュール管理能力や物事を論理的に考える思考能力なども重要であると学び、それらをトータルで考えると、臨床開発職/CRAが最も実力が発揮できるだろうという結論に至った。
⇒それぞれの能力について、実力が最も発揮できるという考えに至ったエピソードは?
⇒「折衝力:部長として活動していた経験、スケジューリング:研究室で実験を進める際の経験、論理的思考:研究結果に対しての考察の経験」をそれぞれ記載。
⇒長所、短所を考慮しても最も実力が発揮できるか?
⇒長所、短所を列挙。長所については、CRAに求められる能力・スキルに合ったものをチョイスして簡単なエピソードを記載。短所については、どのようにコントロールして業務に支障がでないよう対策をしていくかを記載。
臨床開発職/CRAになるために、製薬メーカーまたはCROに行く必要がある。
その中でも私はCROのCRAになることを目指そうと考えた。その理由は、製薬メーカーの場合、自社製品のみを扱うためオーファンドラッグの開発に携われる機会は非常に少ないが、CROであれば様々な製薬メーカーの治験を受託するため、オーファンドラッグの開発に携われる確率が上がると考えたからだ。
⇒確率が上がるとはいえ、オーファンドラッグのPJにアサインされるとは限らない。思い通りのPJにアサインされない可能性もあるが、そのようなときにモチベーションは維持できるか?また似た状況のエピソードはあるか?
⇒部活で希望していたポジションにはなれなかったときのエピソードを記載。希望のポジションになることだけにこだわらずゴール達成に向けて学べることは必ずあるはずなので、学べることを学ぶという趣旨で記載した。
その他、オーファンドラッグ以外であっても様々な製薬メーカーの開発方法なども偏りなく幅広く学べるため非常に魅力的に感じた。
オーファンドラッグの開発については、情報が少ないこともあり、開発も試行錯誤で進めていくことも想定出来、そのような状況の中で、医薬品開発に関する幅広い知見を有していれば、何か問題事項が起きた際にも解決策を提案できる可能性があり、結果として有用な薬をいち早く患者さんのもとに届けられることに繋がることも考えられる。
そのため、医薬品開発の幅広い経験を積むことができるCROのCRAを目指そうと考えた。
それぞれの結論を出すのには、それなりのエピソードがあった方がより説得力があるものになると思っています。
1つ1つの記載について、しっかりと根拠を持って記載しているということを裏付けるものになるので、書き出せれば書き出せるほど良いものになるでしょう。
条件に合致する会社を当てはめていく
大枠+掘り下げ+エピソードの追加 で私のやり方での自己分析はほぼ完成形になります。
実際には、ここまでで固めてきた自己分析にキャリアについての情報を付加すると良いかと思いますが、キャリアプランは相当企業研究や職種研究が進まないと組めないかと思うので、面接までの間考えておけば良いかと思います。
また、就活生であれば、「将来、リーダーを目指しているのか?」や「生涯現役でCRAを続けていきたいのか?」に答えられる程度の漠然とした回答でも良いような気もします。
さて、本題ですが、自己分析が仕上がったところで、自己分析結果に合うような企業を選んでいきます。
ここで選ばれた企業が、就活生のみなさんにとっての本当の意味でのマッチしている企業と考えることが出来るかと思います。
実際に私が見た20卒の方は以下の条件で企業を選出していきました。
●CRO
●希少疾患の開発経験がある
●治験を効率良く進められるシステム・仕組みがある
この条件を満たすような企業をピックアップしていき、希少疾患、治験の効率向上のシステムについてのお話に重点を置き、志望動機を組み立てていきました。
この3点は、いわばこの方の軸となる部分なので、ここは外さずに志望動機を書いていくことで、より説得力のある志望動機になっていくかと思います。
志望動機については、当然、企業研究をしなければ薄っぺらな内容しか書けませんが、どのような観点で企業研究をすれば良いのかが分かるだけでも相当企業研究も進めやすくなります。
まとめ
1つの方法として、私の自己分析方法を紹介していきました。
自己分析をしっかりとすることで、自身の本音(本来目指したいと思っている道筋)が見えてきます。
本音によって導き出された企業が本来、就活生の皆さんが目指すべき本当の企業だと思いますが、現実ではその企業に就職できるとも限りません。
ただ、就活は人生の通過点でしかありませんので、万が一希望の企業に行けなかったとしても、最終的にゴールに辿り着いていれば良いのではないかと私は思います。
ここで自己分析をして将来目指すべきゴールが固まっていれば、経験を積んだ後も転職をしてゴールを再び目指すことも出来きます。
就活のためだけではなく、将来のご自身のライフプランのためにも自己分析をじっくりしてみるのも良いかと思います。