CRAをやっていてしんどいと思った瞬間!闇落ちしかけた経験を赤裸々に公開

CRAはまだ世に出ていない治療薬の候補の開発に携わることができ、非常にやりがいのあるお仕事です。

しかし、CRAをやっていると「しんどいな」と思う場面もやはりあるのですよね。みなさんはいかがですか?

今回は、そんな「しんどいな」と思った場面の中から私が闇落ちしかけた経験についてお話をしていきたいと思います!

至る所に潜んでいる激務祭り

私を闇落ちさせにかかってきたもの第1号として「激務祭り」についてお話しましょう。

通常、激務祭りは試験の立ち上げ時にやってくるかと思いますが、立ち上げ時以外にもふとしたタイミングで唐突に姿を現すことをご経験されたことはないでしょうか?(CRA以外の方が読まれていたらCRAの1日のスケジュールの記事をご参照下さいね)。

立ち上げ時の激務具合については、ある程度覚悟していたし、それ程長く続くものではないので耐えきりましたが、唐突に襲ってくる激務祭りで闇落ちしかけました。

依頼者ぁー!

そうですね、そのうちの1つが依頼者の無茶ぶり対応依頼時ですね。

依頼者側のプロジェクトマネージャーの中には、さほど現場でのモニタリング経験を積んでいない方も混ざっていることがあります。こやつにやられました。

もちろん、妥当な依頼であれば対応はするのですが、時々「これは君の気まぐれかい?」と思うような無茶ぶり対応を依頼してくることもある…

CRAだけで完結することならまだしも、場合によってはCRCさんや先生にとてつもなく面倒な作業を依頼しなければいけない羽目になることもあり、その時、私は思ったのですね、「この無茶ぶりを施設にお願いするのCRAだぞ!依頼者ぁー!どうしてもっていうなら依頼者が逝って言ってくれ!」と。

ここでは面白おかしく書いているけど、実際に施設に無茶ぶりをお願いする時ってかなりのストレスだと思うの…

PLぅー!

PLも侮れない。

依頼者が無茶ぶりを言ってくることもあるけど、あろうことか身内のPLまで無茶ぶりを言ってくることもある。そうだ、あやつだ!

PLの謎なこだわりで豊富な経験から依頼者が求めていないことでもCRAに対応を指示することがあり、こちらも妥当であればまだしも必ずしもそうとは限らないのですよね。

一応、一CRAとしてその対応が本当に必要なのかは聞いてみるが、その手の輩は大体自分が正しいと思い込んでいるパターンが多いので止まらない。

やっぱり納得感が無いままにやらされる業務って自分の心の中で闇が溜まっていくのですよね。

PLのキャラが温厚ならまだしも、謎対応に加えて威圧的なPLの場合、闇落ち度はMAXでしょうね。

私の場合は、幸いにも?PLが威圧的ではなかったため、“闇落ちしかけた”程度で済みましたが、“やばいPL”にやられてしまっているCRAもいるのではないでしょうか?

前任者ぁー!

闇落ちしかけた経験を書いている記事で書くのも少し違和感がありますが、闇落ちした前任者の引継ぎをした時も激務祭りで闇落ちしかけました。通称、闇落ち連鎖ですね。

特に精神系の闇落ちCRAの場合、業務が溜まりにたまっており、しかも突如出社しなくなるというパターンも珍しくない。

精神状態が厳しいのだから、まあ業務を消化しきれていないというシチュエーションには納得はできていたので覚悟は出来ていたものの、若かりし頃の私は真の恐ろしさを知らなかった。

そう、消化しきれておらず埋まっている業務の中には“核爆弾級”のものがあることも…

モニタリング報告書は、2ヶ月分程溜まっている…ま、まぁ、炎上プロジェクトではあり得ることか…ん?…こ…これって…(以下自粛)。

炎上プロジェクトの火消し役として参戦したプロジェクトでは目を疑うような光景が広がっていることもあって、さすがに闇落ちしかけました。

炎上プロジェクトの火消し役って想像以上にしんどいことあるので皆様もご注意を…

超暇祭りでも意外にしんどい

超暇祭りでも意外にしんどい

激務祭りで闇落ちしかけたエピソードをお話してきましたが、その逆なら大丈夫でしょうか?

否!超暇なのも意外にしんどい。

人間とはわがままな生き物で、激務祭りの時は「早く終わってくれ…私の余裕がある日々を返してくれ!暇になりたい!」と思っていても、いざ暇になると「やること特に無い…な、なんか眠くなってきたぞ…というか、いつから1日は48時間になったの?」と思うようになる。

しかも、超暇祭りの場合は1日をやり過ごすのがしんどい上に残業がほぼ無いので金銭的な意味でもダメージを負うことに…

ほぼ何もせずして給料が貰えるのは一見良いように見えますが、やっぱりその間にキャリアを積み上げることができないですし、若ければ若いほどそのダメージは大きい。

私も「この状況が長く続くなら…」と日々思うようになり、段々と「なんでうちの会社はコンペに勝てない!?」という負の感情が芽生え始めて闇落ちしかけました(爆発寸前に次のプロジェクトへのアサインが決まった)。

プロジェクトのアサインの節目には、超暇祭りの時が一定期間あることもありますが、その超暇祭りの期間が長いというのは、CRAの稼働率が悪いということなので、転職すべきCROだと思っています。

1年目のCRAが待機させられていて(他プロジェクトの内勤業務サポートのみ)、気が付いたら2年目になっていて新人が入ってきた…何も教えられない先輩になった…なんてシチュエーションの相談を受けたこともあるし要注意ですね。

板挟みサンドイッチ・CRA

私がCRAをやっていたのはCROでしたので、依頼者と施設の板挟みにあうこともしばしばありました。

依頼者の解釈と施設の解釈が食い違っていて、何度も往復をしながらやり取りをすることも…

その時のストレスは計り知れないもので、ある程度進むと「依頼者(or施設)…妥協してくれ…折れてくれ…」と無意識に呟いていたかもしれません。

闇落ちポイントはやはり、依頼者の無茶ぶりを伝えた時に思いっきり施設から言われるのはCRAというところ。

大体は「いやぁ、この依頼者の要求はさすがにおかしいですよね…」とCRCさんと一緒に愚痴を言って終わりなことが多いのですが、中には凶暴なCRCさんや事務局もいるわけでそんな方に無茶ぶりを言おうものなら…(言わなくても分かりますね?)

私はなんとか闇落ち寸前で済みましたが、このようなことの積み重ねでCRCさんや事務局と折り合いが悪くなってしんどくなってしまうCRAもいました。

板挟み状態だと「私に言われても…」という場面と多く出くわすので、そこは深く考え過ぎず受け流すスキルが必要なのでしょうね(難しいのですけどね…)。

CRAとして生き抜くためには、容赦なく降りかかるストレスとどのように戦っていくのかが鍵となってくることでしょう。

 “YESマン”の下に付くしんどさ

YESマンのPLの下に付いた時も闇落ちしかけました(ほぼしていた…)。

上でもお話してきましたが、やっぱり無茶ぶりを依頼してくる依頼者はそれなりにいるように思います。

”できるPL”の場合、依頼者からの無茶ぶり依頼については、それなりの理由をはっきり伝えて無茶ぶりを跳ね除けたり減らしたりしてくれるのですが、”YESマン”の場合はそうはいかない。

依頼者が平然と無茶ぶりを依頼してきても「YES!」と気前の良い返事、そしてその尻ぬぐいはもちろんCRAなのだ。

もちろん中には、依頼者の無茶ぶりを回避できないものもあるかと思いますが、最初から交渉する気は無く、とりあえず「はい!やります!」と威勢だけは良い返事をするPLにやられましたねぇ。

とにかく業務量が膨大になってしまい、明らかに「しんどいなぁ」と思う日が増えていました。

YESマンっぽい男性PLがいる場合には、SLにバリキャリお姉さまCRAを配置してバシバシやってもらうのが今までの経験上最も効果的だった気がします。

お姉さまCRAは偉大なのであった…(矛先がこっちに向かなければね…笑)

CRAはしんどすぎることばかり…ではないよ!

今回の記事は、フォロワーの方から私でも闇落ちすることはあるのかというご意見を頂いたので執筆してみたという経緯があります。

現在進行形で悩まれている方がいるかもしれない、これから困難に直面する方がいるかもしれない、そんな方たちにとっても少しでも今回の記事が参考になれば嬉しいなという思いで書いています。

ちなみに、先日Twitterのフォロワーの皆様にアンケートにご協力いただきました。

このアンケートからも分かるようにCROのCRAからの転職理由で最も多くの割合を占めていたのが「キャリアアップのため」(50票)という前向きな理由でした。

次いで多かったのは、「職場の環境が悪かったから」(24票)、そして「CRAを辞めたかったから」(16票)という順番でした。

Twitter上で匿名での投票なので、過信は出来ないと思いますが、CRA自体をもうやりたくなくなったという方の割合が一番少ないという結果になりました。

なので、これからCRAとして活躍していこうという方はあまり過度にCRAという職種自体に心配をすることも無いかと思います。

”職場の環境が悪くてCRAを続けることに嫌気が指した”という方もいるかと思うので、実際には”職場の環境に関係なくCRAという職種自体が嫌だ”という方はもっと少ないのでしょうね。

しんどさが消えない時は転職も視野に!

このように、闇落ちポイントはCRAを経験しているた中で多々ありました。

ここには書けないようなシチュエーションで闇落ちしかけたこともあります。

ただ、本当にギリギリのところで闇落ちしなかったのは「周りに仲間がいたから」だと思います。

依頼者や施設から詰められた時、本来はPLや会社が自分の味方になってくれるはずなのに、何故か身内からも責められる場合は闇落ちまっしぐらです。

もし皆さんがそのような状況にいるのなら、無理を続けていても精神を消耗するだけなので、転職を視野に入れるべきだと思います。

転職は環境が変わることもあって不安かと思いますが、始めの1歩を踏み出してしまえば案外スラスラと進むものですよ(1回目の転職の精神的なハードル>>>>2回目以降の転職の精神的なハードル)。

まとめ

この記事でお伝えしかったポイントは2点ありました。

1点目は、まだ闇落ちしていない方が見ていたら闇落ちポイントを予め把握しておくことで心の準備をしておいてもらいたいということ。

不意打ちされるよりも、警戒していた方がダメージを軽減出来ることもありますし、事前に回避出来ることもあるかもしれません。

2点目は、既に辛い思いをされている方が見ていたら、転職は逃げでも何でもないということ。

何だかんだで、最終的には自分の身は自分で守らなければいけません。会社はあなたの将来まで保証をしてくれるわけではないのですから。

なので、抱え込んで思い詰めるよりもより良い環境に行くために少しの勇気を振り絞って足を一歩前に進めて欲しいということ。

「新しい環境でも良い環境になるとは限らなくない?」と思うかもしれませんが、逆に「新しい環境に行っても改善しないとは限らなくない?」とも考えられます。

結局未来のことは誰にも分からないのですよね。あとは勢いだけです(少なくとも私は数回の転職を経験しましたがいずれも後悔はしていません)。

皆さんにとって素敵な未来が来ることを願っています!