【体験談】新卒CRAだった頃の生活戦略を赤裸々に振り返ってみる

これから新社会人になる方々から新生活についての相談のDMを頂くことも多いので、私が新卒で入社した時の状況を赤裸々にお話していきたいと思います。

私は「損をしたくない!」、「お金もしっかり貯めたい!」という思いが強い方だったので、色々調べていましたが、一部分でもご参考になれば嬉しいです。

のりすのりす

正直なところ、新卒の時はカツカツだった…

新生活の予算のお話

新生活の予算のお話

私は都内のCROに内定を貰って新卒からCRAとして働いていました。

新卒時の基本給は25万円で、年収ベースでは450万円でしたので今の新卒の方々とも似たような感じになるかと思います。まとめると以下のような感じです。

新卒時の状況

【条件】
基本給:250,000円
年収:4,500,000円
交通費:12,360円 / 月

【控除】
所得税:8,917円
健康保険料:18,639円
厚生年金:34,770円
雇用保険料:750円

【手取り】
186,924円

実家から通う人は比較的余裕かもしれませんが、都内で一人暮らしをするとなるとしっかりと戦略を立てておかないとカツカツになる感じですね。


前にCROの方を対象に新卒1年目の生活状況を調査しましたが、カツカツの方もそれなりにいたので、やはりそれなりに対策はしておいた方が良さそうでしたね。

2年目はもっと手取りが減る可能性があるので注意

実は1年目の時には、「住民税」が引かれていませんが、2年目の6月からは住民税も引き落とされるので注意が必要です。

住民税は、前年の年収によって変動しますが、大体17,500円くらいになると思います。

なので、私の場合は2年目で住民税が差し引かれた時のことも考えて手取りを大まかに16万円として色々と戦略を組み立てていきました。

大まかな予算配分

人によってどこに予算を割くかは変わってくるので、あくまで私の例として記載していきます。

項目 金額 備考
家賃 75,000 都内、新築、お宝物件だった
光熱費 8,000 節約工夫しました(後述)
食費 50,000 工夫次第でもっと安くいけたのかもしれない
通信費 12,000 今は格安simとかあるのでもう少し安くいけそう
貯金 5,000 新卒の頃は0円の月もあったなぁ…
雑費 10,000 余ったら貯金へ
合計 160,000 まずはボーナスまで生き延びる…
項目 金額 備考
家賃 75,000 都内、新築、お宝物件だった
光熱費 8,000 節約工夫しました(後述)
食費 50,000 工夫次第でもっと安くいけたのかもしれない
通信費 12,000 今は格安simとかあるのでもう少し安くいけそう
貯金 5,000 新卒の頃は0円の月もあったなぁ…
雑費 10,000 余ったら貯金へ
合計 160,000 まずはボーナスまで生き延びる…

月給制の会社だったので、ボーナスが出るまでは結構カツカツな日々が続きましたね。

普段の生活では貯金をする余裕があまり無かったので、「ボーナスが出たらそこから貯金に回せば良いか」くらいの気持ちでいました。

ちなみに、入社後2、3年経つと結婚ラッシュが始まってご祝儀貧乏になることもあるのでしっかり貯めておいた方が良いです…本当に死にそうになるので(体験談)。

また、上の表には入れていませんがマクロミルなどのアンケートモニターの副業をしている時期もありました。

粘って月に1,000~2,000円程度、座談会に当選して参加できれば月に10,000円程度の収入でしたが正直結構しんどかったです(笑

コツコツ続けるのが得意な人には良いのかもしれませんね。

では、それぞれの項目について掘り下げてお話をしていきます。

家探し

家探し

私は都内の会社だったので家も都内で探しました。

まずはざっと探したかったので、アパマンショップとかSUUMOとかの大手不動産サイトでひたすら検索をしていました(笑

今だったら、スモッカのようなアプリもあるのでいちいち色々なサイトに行かなくても一括検索できちゃいますけどね(当時はそのような便利なアプリもあまり無かったので大変でした…)。

新卒CRAの時に住んだ家

ただ、割ける予算が75,000円だったので結構妥協しないとその金額では見つからないんですよね。理想通りの条件でいくとあっという間に100,000円近くの家賃になることも…

何かを妥協しないと予算オーバーになってしまうと思うので、優先順位を決めなければいけませんでした。

「駅からの距離」、「築年数」、「広さ・間取り」、「急行/快速が止まる駅かどうか」など色々な要素がありますが、私は「駅からの距離」を妥協しましたね。

新卒の時に住んでいた家
駅からの距離:徒歩15分(自転車を使うこともありました)
築年数:新築
広さ・間取り:1K(7.5畳)、1F
最寄り駅:京急蒲田

1F&蒲田(あまり治安は良くない)で妥協できたのは私が男性だったからで、女性の方だったら少し心配ですかね(羽田空港が近いのでCAさんは近くにいっぱい住んでいたようですが)。

ちなみに、私の場合はサイトで見つけた違う物件を目当てに不動産屋に連絡をしたのですが、「建築中のアパートがあって1ヵ月くらい待てるなら格安で入居できる」というお宝情報を不動産屋さんから聞いて入居できました。

検索サイトでヒットしない物件も結構あるので、検索サイトで見つけた物件を内見するついでに不動産屋さんに非公開物件を紹介してもらうのもありだと思います。

早めに準備を開始しておくと、「少し待てるなら良い物件ありますよ」的なお話を聞けるかもしれませんからね!

引っ越し

先ほどの月々のコストとは別ですが、引っ越しも地味にお金がかかるので安い方法を探していました。

一番コストがかからないのは、レンタカーなどで車を借りて友達などに手伝ってもらう方法かと思いますが、なかなかそうもいかない場合がありますよね。

こちらも一括見積をして一番安い業者を選ぶ感じで良いと思います。

ただ、見積りサイトの中には怪しいサイトも紛れているので、テレビCMでも有名な引越し侍などの大手見積サイトを使う方が無難です。もう一度言います。怪しいサイトには気を付けましょう。

引っ越しを一括見積するとお客さんの取り合いになって、結構値引いてくれることもあるので、「一番安いところだとあと5,000円は安かったですね~」みたいな感じで伝えると頑張ってくれることもありますよ!

光熱費

光熱費

私が新卒入社した時にはありませんでしたが、2016年からは電力自由化になっており、電気とガスの会社は自分で選べるようになりました。

デフォルトで設定されている電気・ガスよりも変更をした方が安い場合が多いかと思うので、エネチェンジのような一括検索サイトでお得な条件を探してみると良いと思います。

ちなみに、今私が住んでいる家は電気を東京電力から東京ガスに変更したのですが、料金も安くなって停電なども無く快適に過ごせています。

契約する電気会社もそうですが、一人暮らしの場合は契約する条件もしっかりと確認しておくと良いと思います。

私は30アンペアで契約していましたが、あまり電気を使わないのに40アンペアで契約している方もいるので基本料金がもったいないです!

ちなみに、20アンペアも試したことがあるのですが、電化製品を同時に使うとブレーカーがすぐに落ちてしまうのでさすがに30アンペアにしました…(笑

通信費

通信費

スマホ代とインターネット代がメインですが、今はどちらも安く利用できるようになっているので、私程はお金がかからない人も多いかもしれませんね。

私は結構ゲームもやっていたので回線速度重視で選んでいましたが、普通にネットを使う程度であればWiFiで全然大丈夫でしょうね。

UQ MobileUQ WiMAXあたりだとスマホ代+ネット代で6,500円程なので、当時の私より相当安く済みます!(羨ましい…)

ちなみに、PS4のオンラインゲームをUQ WiMAXを使ってやっていた時期があるのですが、FPSやMMORPGで時々ラグることがあったので、オンラインゲームをしっかりやりたい方は他の回線を探した方が良いかもしれません。

YouTubeを見るくらいであれば全然余裕でした。

貯金・資産運用

貯金・資産運用

新卒の頃は正直それほど貯金が出来ていなかったと思います。

実家通いであれば貯金が貯まるので数年間実家通いでお金を貯めつつ、時期になったら一人暮らしみたいなパターンの方がお金的には余裕がありますね。

私の場合は、日々の生活ではあまり貯金をする余裕はなかったので基本的にはボーナスを貯金に回すような感じでした。

給与受取口座

とにかくお得な情報は無いかと色々探して給料の受取口座も一番恩恵を受けられる銀行を指定していました。

当時はイオン銀行の普通預金の金利が給与口座指定で0.1%だったのでイオン銀行に指定をしていましたが、今は改悪されてしまってそこまでうまみはありません。

金利が低すぎて正直どこに指定してもさほど大きな違いではないのですが、使い勝手の良さから考えれば住信SBI銀行あたりがおすすめです。

住信SBI銀行のアプリを入れておけば、万が一お財布を忘れてしまってもスマホがあればATMからお金を引き出せるので外勤が多いCRAにとっては保険として持っておくと便利だと思います。

投資

資産形成にはとても興味があったのでSBI証券楽天証券で証券口座を開きました。

正直、年金も私が老人になる頃には貰えたとしても減額されているでしょうし、自分の身は自分で守らなければという思いが強かったのだと思います。

が、1年目の頃は投資に回せる軍資金はあまり無かったのでただ持っているだけという状態がしばらく続きましたね。

今となっては相当投資をしていますが、新卒の頃はそれどころではなかった…ただ、その期間に色々と本を読んで知識を蓄えたりしていたので、資産形成に興味があれば本を見て勉強をしておくのも良いかもですね。

入門的な本は書いてあることが大体似たり寄ったりなので、正直どれでも良いと思います。本屋で見てみて読みやすそうな本を選ぶので良いのではないでしょうか。

ちなみに私はいちばんカンタン! 株の超入門書 改訂3版を読んでいました(そういえば同期に貸したままだな…)。

「株のことは全く知りません」という人向けの本なので、少し知っている人には物足りない内容かもしれません。

保険

新卒1年目の頃は、生命保険も医療保険も入っていませんでした。

今思えば、生命保険はまだしも医療保険くらいには入っておいた方が良かったのかなと思っています。

保険は色々種類があって何が良いか分かりにくいと思うので、地域にある保険の窓口やネットで探す場合は最大手の保険コネクトのようなサイトでざっと探してしまうのが手っ取り早くておすすめです。

月々1,000円以内の医療保険でも十分な気がしますが、どこまで保険をかけるかは人それぞれなのでこの部分は人によって大きく分かれるかもしれませんね。

ちなみに、生命保険の加入率は以下のような感じらしいです。

生命保険加入率(性別・年齢別)

20歳代で見ると約60%の人が加入をしているので、若干生命保険に加入している人の割合の方が多いようですね。

ちなみに医療保険の加入率は約50%程なので、こちらも半々くらいの割合になります。

新卒の場合は、給料も少ないので保険については本当に必要なのかしっかりと吟味して必要なら加入するくらいの気持ちで良いと思います。

クレジットカード

CRAになると経費精算も多くなるので、クレジットカードを持っていない場合は作っておいた方が良いです(恐らくクレジットカードを持っていないCRAはいないはず…)。

新卒1年目の場合は、収入などの信用力が無いので審査が厳しいクレジットカードは審査落ちしてしまいますが、楽天カードのようなものであれば審査が甘いのでまず落ちることは無いでしょう。

私も初クレジットカードは楽天カードでした(笑

とりあえず1枚持っておけば大丈夫だと思いますが、CRAの場合は外勤で電車移動なども多いのでSuica機能付クレジットカードでオートチャージがされるような仕様にしておくといちいちチャージもしなくて良いので楽ちんです。

ちなみに、CRAは飛行機+電車移動も多いので私はJALカードSuicaを使っていました。チャージも結構な額になるので、しっかりとポイントを確保しておきたかった!

まとめ

新卒CRAだった時のことを思い出しながら色々と書いてみました。

最初の頃は結構カツカツで、「これ本当に生活できるのか!?」というレベルでしたが、何だかんだ生き延びました!

アンケートを見る感じでも過度に心配はし過ぎなくても良いかと思います。

ただ、残業が0だと手取りがすぐに20万円を切ってしまう感じだったので始めの頃は結構苦しい戦いが続いてきましたが、CRAの場合は昇給もそこそこ良いので3年くらい耐えれば比較的余裕が出てくる方も多いかと思います。

余裕が出てきた頃にしっかりと将来に向けての資産形成の知識も付けていくと将来的にゆとりのある生活に繋がるのではないでしょうか。