
社会人であれば誰しもが持つことになる給与振込口座。各銀行は給与振込口座に指定してもらうために様々な特典を用意していることはご存知ですか?
今回はメガバンクからネット銀行まで給料の振り込みでおすすめの銀行を紹介していきたいと思います。

銀行の金利、意外と侮れない!
メガバンクとネット銀行の特徴
結論からお話すると、私が最もおすすめする給与振込口座用の銀行はネット銀行の東京スター銀行です。
おすすめする理由はいくつかあるのですが、まずはメガバンクとネット銀行の特徴から見ていきましょう。
銀行は大雑把に分類するとメガバンクとネット銀行に分けることができます。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は3大メガバンクと呼ばれているのでほとんどの方が知っていることでしょう。街中でも店舗をよく見かけるかと思います。
一方、ネット銀行には住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行などがありますが、街中に店舗が無いので「知らない」という方もいるかもしれません。
そんなメガバンクとネット銀行ですが、大雑把に以下のような特徴があります。
メガバンク | ネット銀行 | |
ATMの使いやすさ | ○ 回数制限なし |
△ 無料回数制限あり |
金利 | × かなり低い |
○ メガバンクの10~100倍程度 |
他行への振込手数料 | △ 無料回数は少なめ |
○ 無料回数は多め |
窓口 | ○ 街中に店舗あり |
× 基本ネットでの受付 |
おすすめな人 | 知名度や信用重視の人 | お得度重視の人 |
おすすめの銀行 | 三菱UFJ銀行 | 東京スター銀行 |
メガバンク | ネット銀行 | |
ATMの使いやすさ | ○ 回数制限なし |
△ 無料回数制限あり |
金利 | × かなり低い |
○ 比較的高い |
他行への振込手数料 | △ 無料回数は少なめ |
○ 無料回数は多め |
窓口 | ○ 街中に店舗あり |
× 基本ネットでの受付 |
おすすめな人 | 知名度や信用重視 | お得度重視 |
おすすめ | 三菱UFJ銀行 | 東京スター銀行 |
大まかにメガバンクとネット銀行の特徴が分かったかと思うので、それぞれの銀行を給与振込口座に指定するとどのような特典があるのかを見ていきましょう。
メガバンクのおすすめ
個人的には銀行にお金を預けるなら利子をいっぱい貰いたい派なのでメガバンクはあまりおすすめしないのですが、メガバンク派の方もいると思いますのでご紹介をしていきます。
それぞれの銀行を給料振込口座に指定した場合には以下のようになります。
三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | りそな | |
金利 (普通預金) |
0.001% | 0.001% | 0.001% | 0.001% |
ATM | 提携コンビニATM 2回/月無料 |
提携コンビニATM 2回/月無料 |
提携コンビニATM 2回/月無料 |
0回 |
他行への振込手数料 無料回数 |
3回 | 0回 | 0回 | 0回 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
三菱UFJ | 三井住友 | みずほ | りそな | |
金利 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 0.001% |
コンビニATM無料回数 | 2回/月 | 2回/月 | 2回/月 | 0回 |
他行への振込手数料 無料回数 |
3回/月 | 0回 | 0回 | 0回 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
3大メガバンクは、提携しているコンビニのATMが月2回まで無料になるという得点は共通していますが、他行への振込手数料が無料になるのは三菱UFJのみになります(2023年2月2日時点)。
そのため、他行への振り込みを時々行う方の場合は三菱UFJ銀行が一番お得であると言えるでしょう。
他行への振り込みがほとんど無いという方であれば、得点はどこも似たり寄ったりなので「ATMが家の近くにあるか」などの基準で決めた方が使い勝手が良いと思います。
ちなみに、りそな銀行はATMと他行への振込手数料については優遇は無いのですが、給与受取口座に指定した場合は10ポイント/月(7円相当)が貰えます。
その他のメガバンクで7円の利子を貰うには70万円の残高が必要なので、残高が70万円以下なら若干お得になります。
ネット銀行のおすすめ
ネット銀行は店舗を持たない分、メガバンクよりも金利が高い特徴があります。
ATMに行く回数が多い方はメガバンクの方が使い勝手が良いのですが、SuicaやPayPayのような電子マネーをよく使う方はATMに行く回数も限られてくるかと思うので、金利が高いネット銀行の方が良いという方もいると思います。
ネット銀行を給料振込口座に指定した場合には以下のようになります。
住信SBIネット銀行 | 東京スター銀行 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | |
金利 (普通預金) |
0.001% | 0.1% | 0.02% | 0.001% |
ATM | 提携コンビニATM 5回/月無料 |
他行ATM 8回/月無料 |
0回 | 提携ATM 1回/月無料 |
他行への振込手数料 無料回数 |
5回 | 3回 | 3回 | 3回 |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
住信SBIネット銀行 | 東京スター銀行 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | |
金利 | 0.001% | 0.1% | 0.02% | 0.001% |
ATM無料回数 | 5回/月 | 8回/月 | 0回 | 1回/月 |
他行への振込手数料無料回数 | 5回/月 | 3回/月 | 3回/月 | 3回/月 |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
ネット銀行の中でのおすすめ1位は東京スター銀行です。
東京スター銀行は、給与振込口座に指定することで普通金利が0.1%になるだけでなく、ATM利用手数料や他行への振込手数料も多く設定されているため非常にバランスが取れているネット銀行です。
ATM利用手数料や他行への振込手数料は住信SBIネット銀行も強いのですが、住信SBIネット銀行の場合は実は給与振込口座に指定しなくてもこの恩恵が受けられてしまいます!
その他、住信SBIネット銀行の場合はキャッシュカードが無くてもスマホのアプリからATMを操作して入出金ができるので、財布を家に忘れてしまった時などにも緊急で役立ったりということも。
なので、給料振込口座に指定するとしたら東京スター銀行で、サブとして住信SBIネット銀行を持っておくくらいがちょうど良いでしょうね。
私が考える最強の組み合わせ
ここまでで、メガバンクやネット銀行の特徴についてまとめてきましたが、それらを総合的に判断すると2023年2月時点で私が考える最強の組み合わせは↑の通りです。
いきなり「あおぞら銀行」と出てきていてよく分からないと思うので、しっかりと説明をしていきます。
給与受取口座は東京スター銀行
給与受取口座には会社からの給料が振り込まれますので、やはり使い勝手が良い口座を設定しておく方が良いと思います。
その点で考えれば東京スター銀行は、メガバンク、ゆうちょ銀行、コンビニATMのどれでも月8回まで無料で使えるので使い勝手としては非常に良いです。
更に他行への振込も月3回まで無料であるため、貯蓄口座への振り込みにも費用がかかりません。金利もしっかりと0.1%付くので非常にバランスが取れていると言えるでしょう。
住信SBIネット銀行は緊急時用
住信SBIネット銀行は、キャッシュカードが無くてもスマホのアプリからATMでお金が引き出せるため、お財布を家に忘れてしまった場合などに重宝します。
私は出張が多い職種ですが、出張先でお財布を忘れた時に何度か助けられたことがありました。
更に、アプリの「スマート認証NEO」の設定をすることで他行への振り込みも月5回まで無料になるのが非常に大きいです。
給料受取口座の東京スター銀行の「他行への振り込み無料回数」と合わせると8回になるので、住信SBIネット銀行を持っておけば「振込で手数料を取られた!」ということは皆無に等しくなるはずです。
あおぞら銀行は貯蓄用
あおぞら銀行は、メガバンクでもなければネット銀行でもない中堅の銀行なのですが、普通金利が驚異の0.2%という銀行中でも最も高い金利を叩き出しています。
貯蓄用の口座は金額がどんどん貯まっていくはずですので、少しでも利息を多くもらうために高い金利の銀行を選ぶのが賢明です。
0.2%の金利は、給与振込口座に指定するという条件はなく「あおぞら銀行 BANK支店」で口座を開設することのみが条件となっています。
条件としても非常に緩いので金利面においては2023年2月時点で最強だと言えます。
ちなみに、金利でどれだけお金の増え方に違いが出てくるかというと以下のような感じになります。
●元金は0円
●税引き前
金利 | 0.001% (メガバンク) |
0.01% (ネット銀行) |
0.2% (あおぞら銀行) |
1年後 | 600,000 | 600,000 | 600,514 |
5年後 | 3,000,039 | 3,000,600 | 3,012,160 |
10年後 | 6,000,195 | 6,003,000 | 6,048,418 |
20年後 | 12,000,868 | 12,011,400 | 12,193,993 |
30年後 | 18,002,020 | 18,026,400 | 18,438,287 |
30年後の利息 | 2,020 | 26,400 | 438,287 |
金利 | 0.001% (メガバンク) |
0.01% (ネット銀行) |
0.2% (あおぞら銀行) |
1年後 | 600,000 | 600,000 | 600,514 |
5年後 | 3,000,039 | 3,000,600 | 3,012,160 |
10年後 | 6,000,195 | 6,003,000 | 6,048,418 |
20年後 | 12,000,868 | 12,011,400 | 12,193,993 |
30年後 | 18,002,020 | 18,026,400 | 18,438,287 |
30年後の利息 | 2,020 | 26,400 | 438,287 |
あおぞら銀行の「金利0.2%」がどれくらい凄いかと言うと、30年後にはメガバンクの利息よりも約217倍も差が付く位凄いということですね。
メガバンクの場合は頑張って貯蓄をしても30年後の利息は2,000円程度ですが、あおぞら銀行は同じように貯蓄をしていても約44万円の利息が付くので、かなり大きな差になってきます。
まとめ
今回は、給与振込口座のおすすめと戦略についてお話をしていきました。
多くの方は何も考えずにメガバンクを給与振込口座に指定されるかと思いますが、実は探してみるともっと条件が良い銀行が色々あったりすることが分かったかと思います。
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