QLifeは2020年から本格的に始動をしている大手治験募集サイトです。
2020年で比較的新しいのでまだあまり浸透していないかもしれませんが、実は前身は治験募集サイトのパイオニアのVOB(ボランティアバンク)であったため非常に信頼度が高い治験募集サイトと言えます。
●QLifeの口コミや評判
●QLifeで治験に参加するための方法と手順
この記事では、QLifeについて良い面も悪い面も含めてどちらの側面からも評判を解説していきます。
治験業界でかれこれ10年以上働いている治験の専門家。Twitterでのフォロワー数は6,000人程。今回も分かりやすさを重視して解説をしていきます!
QLifeとは?
まずは、治験募集サイトのQlifeを運営する会社の情報から見ていきましょう。
運営会社 | 株式会社QLife |
本社住所 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-21 虎ノ門33森ビル10階 |
設立 | 2006年11月17日 |
資本金 | 1億4961万円 |
株主 | エムスリー株式会社(東証一部) |
認定・許可等 | 電気通信事業者(A-19-9686) |
治験募集サイトのQLifeは、株式会社QLifeによって運営されており、この会社は2006年11月に設立されています。
実は、この記事の冒頭で「QLifeは2020年から本格的に始動をしている大手治験募集サイト」と書きました。
2006年と2020年では、14年も違いますね、なぜでしょうか?
QLifeは、実は治験募集サイトだけを運営しているわけではなく、医療情報の総合サイトなのですよね。
医療情報の総合サイトとして提供しているコンテンツの1つに治験があり、この治験というカテゴリーが加わったのが2020年になります。
ですので、QLife自体は昔からずっとありましたし、医療情報の総合サイトとしては実は既に有名でした。
「お薬検索」では、よく処方される薬を写真付きで見ることもできます。
その他、疾患の基礎知識であったり、全国の病院の口コミ情報もまとめられていたりするので、実は治験以外の機能も相当揃っていたりします。
QLifeはエムスリーのグループ会社
一般の方ですと、もしかするとあまり馴染みのない会社かもしれませんが、エムスリーは私のような医療系の人であれば知る人ぞ知る会社ということでかなり認知度が高い会社です。
エムスリーグループの連結従業員は9,384名(2022年3月31日現在)で東京プライム市場(旧東証1部)に上場しています。
QLifeと同じく医療情報専門の会社ですが、病院向けのクラウド型電子カルテ(シェアランキング1位)に加え、医師や製薬企業向けのサービスを提供する等など幅広い業務を取り扱っています。
エムスリーが展開する医療従事者専門サイト「m3.com」は、日本の医師の9割にあたる28万人以上が登録をしているため、医師の認知度も非常に高いです。
ちなみにエムスリーの大株主は皆さんもご存知のソニーですので、信頼度が高いことはよく分かるのではないかと思います。
QLifeの前身はVOB(ボランティアバンク)
QLifeは2020年に株式会社ヒューマが運営をしていたVOB(ボランティアバンク)の事業の譲渡を受けています。
VOBは、約60万人の会員が登録をしていた日本最大級の治験募集サイトで、VOBの会員をそのまま引き継いでいるため「QLife」という名前での運営歴は浅いのですが既に多くの会員が登録している治験募集サイトになります。
VOBが稼働していた時はキティちゃんをイメージキャラクターに起用して人気でしたね(とても印象が良いと評判でした!)
キティちゃんパワーも強く、「治験ってなんか怪しい…」というようなネガティブなイメージを吹き飛ばす程のインパクトがあったのを覚えています。
プロから見るQLife(エムスリー)の展望
治験の専門家という立場で今回記事を書いているので、少しだけプロ目線からの見え方も書いておきたいと思います(他のサイトには無いような情報だと思いますし!)。
最近の医薬品開発(治験)では、「患者の声を活かした医薬品開発(Patient Centricity)」という考え方がトレンドになっています。
一見すると当たり前のように思うかもしれませんが、「患者さんから見て妥当でベストな方法」が必ずしも「科学的に見て妥当でベストな方法」とは限らないという点でなかなかうまく意見が噛み合っていないことも多々あります。
治験に参加する患者さんから見ると、「来院の頻度が少なく検査が少ない方が負担が少ないからそうしてほしい」という要望も科学的には「その来院頻度がなければ患者さんの安全性が担保できないので難しい」というようなことが起きるのですね。
治験は被験者さんの安全性が第一優先ですから、なかなか患者さんの声を活かしにくいという現状があるのです。
そこで、治験に参加する登録者を多く抱えるQLifeから治験参加者からの目線での情報や感想を収集して医薬品開発に活かしていきたいという思いがあるようです。
治験がより安全におこなわれて、より素晴らしいお薬を患者さんに届けられるのであれば私は開発者としてQLifeやエムスリーの活動に期待をしています!
QLifeの口コミや評価を分析
QLifeは業界でも大手の治験募集サイトなので、口コミや評判は多く投稿されています。
SNSやYahoo!知恵袋など、色々なところに投稿されている口コミや評価を分析をしてみましたので結果を載せておきます。
主には以下のような傾向が見られました。
●サイトに案件を調べに行かなくてもメールで届く。
●案件が多い。
●化粧品や健康食品の案件もある。
●スマホで案件を探しずらい(ソート機能が無い)。
●案件案内のメールが多い。
やはり治験募集サイトとしては最大規模になるので、日々色々な案件の募集があり、その点は評価されているようですね。
一方で、メルマガに関しては「サイトを見に行かないでもメールで案件が届くから楽」という方もいれば、メルマガがたくさん来てしまって正直少し気過ぎだと思っている方がいるようです。
メルマガについては賛否両論の意見があったので、設定するかどうかはご自身のお好みで決めてみると良さそうですね。
その他、化粧品や健康食品の案件も募集されており、案件の募集数については満足している方が多かった印象です。
QLifeのメルマガを解除する方法
メルマガが気過ぎて困っている方向けにメルマガの解除方法を簡単に紹介しておきます。
②「QLifeからのお知らせを受け取る」のチェックボックスを外す
これでQLifeからのメルマガが解除されているはずです。
DMの配信を希望する場合は、「QLifeからのお知らせを受け取る」にチェックを入れるようにしましょう。
QLifeで治験に参加するための手順
QLifeの登録は1分程度で終わるため、非常に入力が少なく楽です。
3ステップで終わりますのでサクッと終わらせてしまいましょう。
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STEP1Qlifeの公式HPにアクセスして「登録して試験を見る」をタップ
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STEP2情報を入力して「入力を確認する」をタップ
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STEP3登録が完了すると募集中の案件一覧へ移動する
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STEP4「治験情報一覧」から案件を探せます!
Qlifeで案件がうまく見つからない時には、治験ボランティアサポートセンターや生活向上Webなどの治験募集サイトなども一緒に登録をしておくと情報量が増えるため、治験の案件をキャッチしやすくなるのでおすすめです。
まとめ
今回は大手治験募集サイトのQLifeについてお話をしていきました。
QLifeは医療系分野ではとても有名なエムスリーグループの会社であり、治験参加者への対応もバッチリです。
VOBの時も大きく会員数を伸ばしていましたが、QLifeになってからも大きく会員数を伸ばすであろう治験募集サイトとして注目しています!
今回は、製薬メーカーで治験のお仕事をしている専門家の視点からおすすめの治験募集サイトをご紹介していきたいと思います。 この記事を読むことで、皆さんのご要望にピッタリな治験募集サイトを見つけることが出来るでしょう。 おすす …
“治験募集サイトのQLifeの評判は?色々な側面から徹底解説!” への5件のフィードバック