治験には興味があるけど、入院をしたり通院をする時間が確保出来なくてなかなか治験に参加出来ないという方向けに今回は在宅をテーマにした記事になります。
特に最近では、新型コロナウイルス感染症のこともありなるべく外出をしたくないという方もいるはず。
実際に在宅での治験はあるのかどうかをご紹介していきます。
在宅で出来る治験はほぼ皆無
いきなり最初の見出しから落胆させにかかっているかと思ったかもしれませんが、ちょっとお待ちください。
在宅の治験というのは、バーチャル治験と呼ばれてるもので、アメリカ等では比較的導入がされているのですが、日本ではまだほとんど普及していないのが現状です。
しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症のこともあり、日本でも遠隔医療などの分野が急速に普及しつつあるため、それにあわせて治験も今後は在宅で出来るものが増えて来るだろうと予測されています。
ただ、この記事を読んでいるということは、”未来のことより今あるか教えてくれ!”ということだと思うのでもう少し掘り下げてお話を進めていきます。
在宅で出来る臨床試験ならある
実は、在宅で出来る治験は先ほどお話した通り、日本では今はほぼ皆無なのですが、臨床試験であれば在宅で出来るものがあります。(いっぱいあるという程ではありませんが…)
「おいおい、臨床試験のことではなくて治験のことが聞きたいんだよ…」と思うかもしれませんが、実はこの臨床試験は治験とかなり似ています。
上の図を見ていただいて分かる通り、実は治験は臨床試験のうちの一部のことを指しています。
そして、臨床試験のうち治験以外の部分、ここであれば在宅でで出来るものもあるということです。
この臨床試験は具体的には、化粧品モニタや健康食品モニターが該当します。
つまり、薬を飲んでその効果や安全性を確かめるような治験の在宅はほとんど無いと思ってもらって良いのですが、薬ではなく、化粧品モニターや健康食品のモニターであれば在宅があるので、そちらについて詳しくお話をしていきます。
ちなみにですが、「化粧品の治験」、「健康食品の治験」などと世間では使われていることがありますが、あの言葉は間違いです。
治験は薬(医療機器の場合もあり)に対して使う言葉で、化粧品や健康食品に使う言葉ではありませんのでお気を付け下さいね。
臨床試験で貰える負担軽減費
臨床試験は治験ではありませんが、治験と同じように参加することで負担軽減費を貰えることがあります。
場合によっては、クオカードなどで支払われる場合もありますが、お金の場合どれくらいの負担軽減費になるのかの目安は以下のようになります。
在宅での臨床試験の場合、大体は健康食品や化粧品などが自宅に郵送されてきて、その使用感などを日誌(あるいはアプリなどに入力)をつけて成果物として提出するような流れになります。
もちろん、送料や商品の料金などはすべて無料の場合がほとんど(無料以外は私は見たことありません)になります。
負担軽減費に関して言えば、治験と比べるとさすがに低いのですが、在宅でもできるという気軽さや、商品を無料でお試し感覚で使うことも出来るので、私が参加したときはとても楽しみながら参加できました。
日誌を書くのがやや面倒なときもありますが、病院に行くことなく在宅で出来る気軽さは魅力的でした。
また、「薬を飲むのはちょっと怖い…」という方にも化粧品や健康食品のモニターはハードルが低くて良いかもしれませんね。
在宅の臨床試験でやること
在宅の臨床試験では、上でも少し書きましたが、基本的に送られてくる商品を使用してその結果を日誌に書くというパターンがスタンダードです。
日誌といってもピンキリで、使用感を文章で記載しなければいけないものもあれば、選択式(1. とても良い 2. ふつう 3. 悪い みたいな…)が多いものもあります。
最近はアプリで入力をするという方法も増えつつあるので、少しは負担も少なくなってきている傾向にあるかと思います。
私が経験した限りだと、在宅の臨床試験でのデメリットは、この日誌が少し面倒といったところくらいでした。
おすすめの募集サイト
では、最後に在宅の案件を募集しているおすすめの募集サイトをご紹介しておきます。
もちろん登録は無料なので、在宅で出来る案件を見逃さないように登録後はこまめに募集サイトをチェックすると良いかと思います。
化粧品モニターや健康食品モニターで在宅のものとなると人気も非常に高いため、募集が出たらサクッと応募してしまうくらいの気持ちでいた方が良いかと思います。(抽選ではなくほとんどが先着順です)
生活向上Web
株式会社クロエ、株式会社クリニカルトライアルが運営する治験募集サイトで、治験募集サイトの中では最大手に分類されるサイトです。
健康食品、化粧品そしてその他の案件についても幅広く募集がありますので、こちらも在宅案件を狙っている方にとっては登録しておいて損は無い募集サイトです。
負担軽減費については、登録後に詳細の確認が出来ます。(一部確認出来ないのがあるのですが、募集の際にかかってくる電話で問い合わせることも可能です)
生活向上Webは案件数も他の募集サイトと比べて多い上、検索機能もしっかりと完備されているため、使い勝手についても申し分無いレベルです。
まとめ
在宅の案件は、あることにはあるのですが、物凄く多いかというとそうではありません。
在宅でできるお宝案件に出会うには、案件数が多い治験募集サイトに登録をしておいて、定期的にチェックするという地道な方法しかありません。
ただ、「来院1回のみ」みたいなものにも対象を広げることが出来るのであれば、案件ももっと見つけやすくなります。
みなさんのライフスタイルで許容できる範囲内で案件を見つけてみて下さいね!
“在宅で出来る治験ってあるの?おすすめの治験募集サイトもご紹介!” への1件のフィードバック