女性の治験はなぜ少ない?女性におすすめの治験の探し方もご紹介!

「治験バイトの募集は男性ばかりで女性の募集が少ない!なぜ!?」という質問をよく受けるのですが、みなさんもそのように感じたことはないですか?

治験で女性の募集が少ない理由や女性でも参加できる治験にはどのようなものあるのかについて分かりやすく解説をしていこうと思います。

この記事で分かること
女性でも参加可能な治験の情報
女性の治験が少ない理由
効率的な案件の探し方

のりすのりす

治験業界でかれこれ10年以上働いている治験の専門家です。X(旧Twitter)でのフォロワー数は6,100人程。プロが正確な情報を発信していきます

女性の治験が少ない理由と女性でも参加できる治験

女性の治験が少ない理由と女性でも参加できる治験

せっかく治験に参加をしてみようと思っても、募集が男性ばかりでなぜ女性の募集は少ないのだろうと思った方も多いのではないでしょうか?

実は、健常成人が参加できる治験(例えば、何泊か入院をするような治験)の場合、胎児にどのような影響があるのかが不透明であることが多いという理由で女性の募集が少ない傾向にあります。

では、女性は治験に参加できないかというとそういうわけではありません。

女性でも参加可能な案件を探すためにはちょっとしたコツがあり、そのコツをしっかり抑えることで女性でも参加できる案件を見つけることができます。

例えば、チヨダモニター倶楽部で募集をしているような化粧品モニターや健康食品モニターは、胎児への影響が皆無に等しいため女性でも参加できる以下のような案件の案内も多く来ます。

案件名 美容液モニター
対象 18~45歳の女性
負担軽減費 50,000円
来院回数 3回(入院なし)
案件名 乳酸菌飲料モニター
対象 20~80歳の男女
負担軽減費 30,000円
来院回数 3回(入院なし)

本記事では、女性が参加できる治験が少ない理由と女性が参加できる案件の探し方を分かりやすく解説をしていきます。

のりすのりす

仕組みを知ってしまえば簡単に案件を探すことができますよ!
とにかく手順だけ知りたいという方は女性が参加できる案件の探し方をご覧下さいね。

女性が対象の治験が少ない理由

女性が対象の治験が少ない理由

女性でも参加可能な治験が少ない理由は様々なあります。

今回はその中でもいくつかの理由についてプロ目線からご紹介をしていきます。

胎児へ悪影響を及ぼす可能性があるから

医薬品開発の流れ

薬が販売されまでには、まずは動物実験からスタートをしてその後にヒトへ投与する治験が行われます。

世間一般で「治験」というと、どこかの病院に入院をして入院中に治験薬を投与されてデータを取られる…というイメージかもしれませんが、それは治験の中でも第I相試験と呼ばれる段階の治験になります。

第I相試験では治験薬が初めてヒトに投与される段階になるので、治験薬の安全性のデータが少なく、当然胎児への影響に関するデータも無い場合が多いです。

そのため、健常成人男性が対象として選ばれるというわけですね。

のりすのりす

男性の場合は「胎児への影響」という意味では女性よりも影響が少ないですからね。

第I相試験で男性を対象とすることは、厚生労働省が出している新医薬品の臨床評価に関する一般指針にも書かれていますので、製薬メーカー各社はそれに従って治験を行っています。

特別な理由のない限り、健康成人男子志願者を対象とする。

被験者については適切な理学的、生化学的健康診断検査を行い、治験薬の性質と試験内容(すなわち試験意義、目的、方法、予想される薬効・副作用、随意の参加の撤回及び事故に対する補償など)を十分理解させた上で、試験に対して自発的な意志で参加する旨の同意書を得る必要である。
「新医薬品の臨床評価に関する一般指針」より

健常成人対象の治験を探してしまっているから

治験を探す時に、「女性でも参加できてなるべく高額なお金が貰える治験を探そう」と思って探すと女性が参加できる治験はまず見つかりません。

なぜなら、「高額なお金が貰える治験」というのはそのほとんどが先ほどお話した第I相の治験だからです。

のりすのりす

第I相の治験は健康成人男性が主な対象でしたね。
そのため、女性の募集が少ないということです。

第I相の治験では女性の募集は少ないのですが、患者が対象の第II相、第III相の治験や化粧品や健康食品のモニター(正確には治験ではなく臨床試験と呼ばれています)の場合は女性の募集もしっかりと出ています。

治験と臨床試験のイメージ

健康成人を対象にした治験以外でもしっかりと負担軽減費(協力費)が貰えます。相場は以下の通り。

種類 回数等(例) 協力費(目安)
治験(通院) 10回 100,000円
治験(入院) 5泊 115,000円
健康食品(在宅) 30日間使用 20,000円
健康食品(通院) 5回 50,000円
化粧品(在宅) 30日間使用 20,000円
化粧品(通院) 3回 30,000円

それでは、詳細について色々とご紹介をしていきます!

のりすのりす

もちろん、案件の内容によって貰える負担軽減費は変わってくるので負担軽減費が気になる方は案件に参加する前に事前に案件の募集画面等で確認しておくと良いでしょう。

女性でも参加できる案件をご紹介

女性でも参加できる案件をご紹介

「治験」といったら病院に入院をして治験薬を投与されて検査をして…というイメージの方が多いかもしれませんが、実は、入院型のものだけではなく通院型の治験、そして稀ですが在宅の治験もあったりします!

この中で私が女性におすすめするのは通院や在宅できる治験なのですが、まずは、それぞれの治験について簡単に解説をしていこうと思います。

ポイント
治験には「入院」、「通院」、「在宅」の種類がある。
女性におすすめの治験は「通院」か「在宅」の治験。

入院型の治験

入院型の治験は主に健常成人を対象に行われる治験がほとんどです。

よくネット上で「治験バイトで高額報酬をゲット!」みたいなことが言われていたりしますが、それがこの入院型の治験になります。

治験はバイトではなくボランティアなのですが、ゴミ拾い等のボランティアと違い、病院へ行くための交通費や時間的な拘束などの負担があるのでその負担軽減する目的で「負担軽減費」というお金が貰えます。

世間では「謝礼」や「報酬」と呼ばれていますが、正しくは「負担軽減費」ということですね。

さて、この負担軽減費ですが、入院型の場合は7泊で14万円程となりますが、高過ぎてなんか怪しいと思いませんか?

「危険なことをされるのでその対価として高い」や「何か危険なことをやられるかも」と思ってしまいそうになりますが、実はよく考えるとこの額って高くないんですよね。

のりすのりす

「治験ってなんでこんなに高いお金が貰えるの?」という疑問については、「治験バイトは高額で危ない」は本当?相場と高額な理由を解説で詳しく解説していますよ!

ただ、この入院型の治験ですが実は女性の募集はとても少ないのです。

先ほどお話をした健康成人が対象の治験は大半がこの入院型の治験になります。

ポイント
入院型の治験は健常成人が対象の案件が多い。
入院型の治験は女性の募集が少ない。
負担軽減費は高額に見えるが案外そうでもない。

通院型の治験

通院型の治験は主に「患者が対象の治験」に多い傾向があります。

その他にも、化粧品や健康食品のモニターも通院型が多いので女性におすすめです!

「患者が対象の治験」に関しては実際に治療のために通院をしていなくても参加できる案件があるので実は結構狙い目だったりもします。

例えば、大正製薬の不眠症の治験の例を見てみましょう。

QLife_治験に関する詳細情報

この治験の広告では、「なかなか寝付けない」、「夜中に何度も起きる」、「眠りが浅くて熟睡できない」という方を対象に募集がかかっていますね。

女性の場合、不眠症以外にも花粉症、乾燥肌、便秘症あたりの治験も条件に当てはまる方が多いのでこの辺りも狙い目になってきます。

治験に参加をした場合には負担軽減費(目安は1通院7,000円~10,000円)というお金が貰えるのはもちろんのこと、治験で規定されている検査(例えば、便秘症の場合は大腸内視鏡など)が無料で受けられるという大きなメリットもあります。

そのため、何かの症状で悩んでいる場合にはそれに関連した治験が無いかも探してみると良い案件が見つかることもあります。

女性に人気があった治験の一例
ニキビ(塗り薬、3ヵ月で8回の通院)
ドライアイ(目薬、2ヶ月で7回の通院)
不眠症(飲み薬、5週間に6回の通院)
便秘(飲み薬、2ヶ月に5回の通院)

その他、アトピー性皮膚炎、花粉症やPMS(月経前症候群)の治験の枠の埋まり方も早いですね。

健康食品や化粧品モニターの案件はチヨダモニター倶楽部からの紹介案件から参加できるので気になる方は登録しておくことをおすすめします!

在宅型の治験

在宅型の案件はほとんどが健康食品や化粧品のモニターになります。

ただし、在宅だけで完結する案件は件数としてかなり少ないので、相当レア案件です。

過去に私が見たことある案件としては、化粧水のモニターで試験品が家に送られてきて使用感を日誌に毎日付けるもので30日間のモニターでした。

負担軽減費は30日で3万円ほど。毎日被験者日誌(アプリで10分程入力)を付けなければいけないので若干面倒な気もしますが、家にいながら参加できるということで子連れの女性になどには特に人気が高い案件になります。

戦略としては、健康食品や化粧品が専門のチヨダモニター俱楽部を軸に案件の量が豊富な生活向上Webを使って案件を探すというコンビネーションが効果的です。

女性が参加できる案件の探し方

女性が参加できる案件の探し方

それでは、女性でも参加できる案件を探す手順についてご紹介をしていきます。

いくつかの方法をご紹介するので、みなさんの目的に一番合っているものを選んで女性が参加できる案件を探してみて下さいね!

チヨダモニター俱楽部での案件の探し方

チヨダモニター俱楽部は、化粧品や健康食品の案件が豊富なため女性でも参加できる案件が数多くあります。

チヨダモニター俱楽部に登録をしておくことで、案件に参加できる方向けに個々にメールで情報が届くので自分から探しにいかなくても情報が届くという利便性もありおすすめです。

女性で化粧品や健康食品モニターへの参加を考えている方に最もおすすめの募集サイトになります。

登録はもちろん無料です。

  • STEP1
    チヨダモニター倶楽部にアクセスして画面右上の「モニター登録」をタップする。
    チヨダモニター俱楽部_手順①
  • STEP2
    登録情報を入力する。
    チヨダモニター俱楽部_手順②
  • STEP3
    入力情報確認してOKだったら「送信する」をタップする。
    チヨダモニター俱楽部_手順③
  • STEP4
    仮会員登録が完了すると下の画面になるので、本会員登録のメールが来るまで待つ。
    チヨダモニター俱楽部_手順④

本登録が完了したらあとは案内メールを待ちましょう。

案内メールは「chiyo-moni@cpcc.co.jp」というアドレスから届きます。

生活向上Webでの案件の探し方

化粧品や健康食品モニターではなく、医薬品の治験に参加したいう方もいるかと思います。

そのような方は女性でも参加できる治験の情報が豊富に掲載されている生活向上webで探してみると良いかと思います。

  • STEP1
    まずは生活向上Webにアクセスして基本情報を入力していきます。
    生活向上Web_手順①
  • STEP2
    基本情報を入力したら一番下の「同意して確認画面へ進む」をタップ ※確認をして登録は完了
    生活向上Web_手順②
  • STEP3
    案件をチェックしていきましょう。マイページを開いたら下にスクロールしていきます。
    生活向上Web_手順③
  • STEP4
    カテゴリー別のパネルがあるので興味があるカテゴリーをタップしてみましょう。
    生活向上Web_手順④
  • STEP5
    絞込み機能の「性別」で女性を選ぶと女性が参加できる案件に絞り込むことができます!
    生活向上Web_手順⑤

まとめ

今回は、女性の治験の募集が少ない理由と女性でも参加できる案件の効率的な探し方についてご紹介をしていきました。

記事の中では、チヨダモニター倶楽部の紹介をしましたが他にも生活向上Webなど、女性でも参加できる案件が掲載されているおすすめの募集サイトがあったりします。

色々な募集サイトを覗いてみて皆さんに合う募集サイトを見つけてみて下さいね!

ただし、悪質なサイトへの登録にはご注意下さい。

どこが安全かよく分からない時には私がおすすめできる治験募集サイトのまとめ記事も用意しているのでそちらでもご確認いただくことができますよ!