
「治験に興味はあるけど色々ありすぎて何に参加したら良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
今回は女性におすすめできる治験とその探し方について分かりやすく解説をしていきます。
●化粧品や健康食品のモニターについて
●女性が参加可能な治験の探し方

製薬会社でプロ(臨床開発職)
治験にも色々種類がある
実は、「治験」と一言で言っても、その種類は色々とあります。みなさんがイメージしている治験とはどのようなものですか?
治験の病院に入院させられて治験薬の投与や色々な検査をされると思っている方も多いかと思います。
しかし、実は治験は入院だけではなく通院で参加できるものや在宅で参加できるものもあったりします。
私が女性におすすめするのは通院や在宅できる治験なのですが、まずは、それぞれの治験について簡単に解説をしていこうと思います。
●女性におすすめの治験は「通院」か「在宅」の治験。
入院型の治験
入院型の治験は主に健常成人を対象に行われる治験がほとんどです。
よくネット上で「治験バイトで高額報酬をゲット!」みたいなことが言われていたりしますが、それがこの入院型の治験になります。
治験はバイトではなくボランティアなのですが、ゴミ拾い等のボランティアと違い、病院へ行くための交通費や時間的な拘束などの負担があるのでその負担軽減する目的で「負担軽減費」というお金が貰えます。
世間では「謝礼」や「報酬」と呼ばれていますが、正しくは「負担軽減費」ということですね。
さて、この負担軽減費ですが、入院型の場合は7泊で14万円程となりますが、高過ぎてなんか怪しいと思いませんか?
「危険なことをされるのでその対価として高い」や「何かヤバいことをやられるかも」と思ってしまいそうになりますが、実はよく考えるとこの額って高くないんですよね。
「治験ってなんでこんなに高いお金が貰えるの?」という疑問については、「治験バイトは高額で危ない」は本当?相場と高額な理由を解説で詳しく解説しています。
この入院型の治験ですが、実は女性の募集はとても少ないです。
入院型の治験は、治験の中でも初期段階になるので治験薬が胎児や妊婦に及ぼす影響というのは特に慎重にならなければなりません。
ですので、一般的に入院型の治験では女性の募集が少なくなっているのです。
詳しくはいったいなんで?女性の治験の募集が少ない理由と女性におすすめの治験をご紹介に書いてありますので、気になる方はそちらを見てみて下さい。
●入院型の治験は女性の募集が少ない。
●負担軽減費は高額に見えるが案外そうでもない。
通院型の治験
治験は、大きく分けると「健常成人が対象の治験」と「患者が対象の治験」に分けられます。
そして、通院型の治験は主に「患者が対象の治験」が多いのです。
「患者が対象の治験」と言っても実際に通院をしていなくてもなとなく症状が気になるという方も対象になってくるので、実は結構狙い目立ったりします。
例えば女性の場合は、不眠症や便秘症や花粉症などの治験がとても人気で負担軽減費が貰えるだけではなく、治験で規定された検査が無料になるというメリットもあります。
普通に診察をしてしまうと高額な検査もあるのでそれが無料になる治験を利用して検査をしてもらうというのも良いですよね。
入院型の治験とは違い、女性の募集も多くあるので当てはまる症状がある方がいれば通院型の治験を探してみるとお宝案件が見つかることもあります。
女性に人気がある治験の一例は以下のような感じです。
●ドライアイ(目薬、2ヶ月で7回の通院)
●不眠症(飲み薬、5週間に6回の通院)
●便秘(飲み薬、2ヶ月に5回の通院)
その他、アトピー性皮膚炎、花粉症やPMS(月経前症候群)の治験の枠の埋まり方も早いですね。
その他、健康食品や化粧品モニターの案件も通院が多いので、気になる人は健康食品や化粧品モニターの案件の掲載が比較的多いチヨダモニター俱楽部あたりに登録しておくと募集案件を見つけられるのでおすすめです。
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在宅型の治験
在宅型の案件はほとんどが健康食品や化粧品のモニターになります。
ただし、在宅だけで完結する案件は件数としてかなり少ないので、相当レア案件です。
過去に私が見たことある案件としては、化粧水のモニターで試験品が家に送られてきて使用感を日誌に毎日付けるもので30日間のモニターでした。
負担軽減費は30日で3万円ほど。毎日被験者日誌(アプリで10分程入力)を付けなければいけないので若干面倒な気もしますが、家にいながら参加できるということで子連れの女性になどには特に人気が高い案件になります。
戦略としては、健康食品や化粧品が専門のチヨダモニター俱楽部を軸に案件の量が豊富な生活向上Webを使って案件を探すというコンビネーションが効果的です。
治験で副作用が気になりませんか?
治験に興味はあってもやはり多くの方が気になるのが副作用のことではないですかね?
実は副作用が無い薬というものは存在しないので、薬を飲む以上100%副作用が起きないとは言い切れないのが現実です。
みなさんがよく知っているロキソニンやベンザブロックでもショック、アナフィラキシー、中毒性表皮壊死融解症、うっ血性心不全、劇症肝炎、横紋筋融解症などなど…恐ろしそうな副作用が起こることが報告されています。
問題はこのような副作用がどれくらいの確率で起こるか。
詳細は【プロが解説!】治験の後遺症と副作用の体験談や確率をご紹介に書きましたが、治験薬との因果関係がありと判定された死亡というのは極々少数で、感覚としては交通事故で亡くなる確率の方が遥かに高いです。
ですので、過度に心配をし過ぎなくても大丈夫です。ただ…それでも心配な人はいますよね?
そんな方には以下のような治験がおすすめです。
塗り薬の治験
健康食品や化粧品関連のモニターの案件もそうなのですが、医薬品の治験では塗り薬や貼り薬の治験も良いと思います。
やはり体内に異物を入れる事に抵抗があるという方もいると思うので、塗り薬や貼り薬のように外用剤の治験であればその分抵抗感が少ないという方も多いのではないでしょうか。
もちろん、飲み薬の治験の方が圧倒的に多いのですが、少ないながらも案件はあるので、狙ってみても良いと思います。
ジェネリック医薬品の治験
ジェネリック医薬品とは、既に販売されている薬と同じ成分を使って作る医薬品のことです。
既に販売されている医薬品の特許が切れると、ジェネリック医薬品として他のメーカーが売り出すのですが、当然売り出すためには治験でデータを収集して安全性等を確かめる必要があります。
既に販売されている医薬品と同一成分のお薬なので、安全性のデータも揃っており、新規有効成分の治験よりは安心して参加することが出来ます。
患者対象の治験
医薬品開発は、非臨床試験(動物実験)で有効性と安全性が確認されてから、ヒトへ投与をして安全性と有効性を確かめます。
ヒトへ投与して安全性と有効性を確かめることを「治験」と言いますね。その治験は、実は第I相~第III相に分かれています。
動物実験のあと、一番最初にヒトに投与されるのは第I相の治験でこれが主に入院型の治験で行われます。
第I相試験で安全性が確かめられたら、第II相、第III相と続いていきますが、このうち患者が対象の第II相や第III相であれば既に第I相で安全性が確かめられている分、安心度は高いかと思います。
女性におすすめの治験が探せる募集サイトは?
健康食品や化粧品系のモニターであればチヨダモニター倶楽部、医薬品の治験の場合はQLifeあたりがおすすめです。
また、生活向上Webも大手で募集案件が豊富にあるので、サブで登録をしておくと色々な案件をピックアップすることが出来るでしょう。
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チヨダモニター倶楽部で治験を探す手順
チヨダモニター倶楽部
にアクセスして画面右上の「モニター登録」をタップする。

登録情報を入力する。

入力情報確認してOKだったら「送信する」をタップする。

仮会員登録が完了すると下の画面になるので、本会員登録のメールが来るまで待つ。

本登録が完了したらあとは案内メールを待ちましょう。
案内メールは「chiyo-moni@cpcc.co.jp」というアドレスから届きます。
登録情報と臨床試験の参加基準が合致していれば、チヨダモニター俱楽部から案内メールが届くので、そこから臨床試験に参加できます。
QLifeで治験を探す手順
まずはQLifeの公式HP
にアクセスして「今すぐ登録」をタップ

登録情報を入力したら一番下の「入力を確認して申し込む」をタップ

登録が完了すると募集中の案件一覧に移動する。※登録はこれで完了!

さっそく募集を探してみましょう!「健康な方」の案件には、治験以外にも健康食品や化粧品の案件もあります。時間があれば「疾病をお持ちの方」の案件を探してみると意外に良い案件もある時があります。

まとめ
今回は、女性におすすめできる治験の情報をまとめてみました。
記事中でもご紹介しましたが、健康成人を対象にした治験では女性の募集が少ないこともあり、なかなか案件を見つけることが出来ない方もいらっしゃったかと思いますが、意外にも患者対象の治験に良い案件が埋もれていたりもしますので、是非チャレンジしてみて下さい。
治験は、新薬を世に出すうえでは避けては通れない道で、普段薬局で処方されるお薬もすべて治験が行われています。
新薬を待ち望む患者さんに貢献できる治験は社会貢献度がとても高いボランティアですので、是非治験に参加してみて下さいね!
今回は、製薬メーカーで治験のお仕事をしている専門家の視点からおすすめの治験募集サイトをご紹介していきたいと思います。 この記事を読むことで、皆さんのご要望にピッタリな治験募集サイトを見つけることが出来るでしょう。 おすす …