【これは病気?】足がだるくて眠れない原因と対策法まとめ

「足がだるくて眠れない」、このような悩みを抱える女性は実は結構多くいます。

大体は足の疲労やむくみが原因ですが、症状が強い場合やなかなか治らない場合は他の原因も考えられます。

今回の記事では、足がだるくて眠れない原因についてお話をしていきます。

のりすのりす

製薬会社でかれこれ10年以上働いています。Twitterでのフォロワーは3000人超え。なるべく分かりやすいように解説をしていきます

この記事で分かること
足がだるくて眠れない場合に考えられる原因
足がだるくて眠れない時の対策
どのような場合に病院に行くべきか
病院に行くとしたら何科か

女性に多い!?足がだるくて眠れない原因

女性に多い!?足がだるくて眠れない原因

夜眠りにつこうと思って足の不快感やだるさでなかなか眠りにつけないという方もいるかと思います。

その原因が過度な運動をしたことによるものや立ち仕事をしていることでの足の疲労であれば想像しやすいものです。

しかし、特にそのような思い当たる原因が無くても足のむくみや不快感があって眠れない場合は、何かしらの病気である可能性もあります。

例えば、妊娠中期(20週以降)の妊婦さんの場合は約5人に1人がレストレスレッグス症候群による足の不快感があると言われていますし、40歳以上の女性の約10人に1人が下肢静脈瘤による足の不快感があると報告されており男性よりも女性に多い傾向があります。

また、女性の場合は月経があるためホルモンバランスの関係で水分を体内に貯めやすい状態となり、結果としてむくみが現れることもあります。

このように「足がだるくて眠れない」という状況は男性よりも女性の方が悩まされている方が多いという傾向があります。

のりすのりす

もし病気が原因だと思った場合でも焦らずに早期に対策をしていきましょう!

足がだるい時に考えられる病気と対策方法

足がだるい時に考えられる病気と対策方法

夕方から夜にかけて足のだるさやむくみに悩まされている方は多いかと思いますが、その理由は様々です。

立ち仕事などでふくらはぎが疲労して足にだるさを感じることもあれば、老化などによって心肺機能が衰えてしまい血行が悪くなることで足にだるさを感じることもあります。

その他、疾患由来の原因である場合もあるので代表的な例をご紹介していきます。

レストレスレッグス症候群

レストレッグ症候群は、別名「むずむず脚症候群」とも呼ばれており脳内のドーパミン機能低下がすることで発症すると言われています。

ドーパミンが生合成される過程には鉄分が必要なのですが、お腹の赤ちゃんに鉄分を供給している妊婦さんの場合は鉄が不足しがちになり、結果としてドーパミンの合成も不足しがちになってしまいます。

のりすのりす

貧血も妊婦さんにとっては大敵ですが、レストレスレッグス症候群も5人に1人の妊婦さんが悩まれているというデータがあり侮れません…

また、中年以降の女性にも多いと言われています。

症状は夕方から夜にかけて強くなり、レストレスレッグス症候群であるとほとんどの場合で周期性四肢運動異常(足がピクピクと痙攣するような感じ)になるため、状況が当てはまる方はレストレスレッグス症候群である可能性が高まります。

「鉄分の不足」が結果としてドーパミンの機能低下に繋がっているため、鉄分の吸収を妨げるカフェインの過剰摂取は控えましょう。

症状が軽度の場合は、鉄剤を服用することで改善することがありますが、症状が改善しない場合は脳神経外科や精神科などを受診することをおすすめします。

レストレスレッグス症候群のポイント
症状は足のむずむず感やだるさなどの不快感。
妊婦さんや中年以降の女性に多い。
鉄分の不足によって起こることがある。
軽度の場合は鉄剤の補給で改善する。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足の血管が溜まってしまいふくらはぎのだるさや足のむくみ等の症状が出ます。

日本人の約10人に1人、出産経験がある女性に関しては2人に1人の割合で見られることから非常に身近なものであると言えます。

通常、足のだるさやむくみは長時間の立ち仕事や歩行後に血液がうっ滞状態になり夕方頃に現れることが多いのですが、下肢静脈瘤の場合は朝起きた時からすでに足がだるい状態であったり足がつることがよくあるという特徴があります。

のりすのりす

足がだるくて眠れないという方は、その足のだるさが朝からずっとなのかそれとも夕方頃からひどくなっているかがポイントです。

下肢静脈瘤は左右の足でだるさやむくみの程度が違うことが多く、両方の足に同じようなだるさやむくみがある場合は、加齢や生活習慣や生理的なものである可能性が高くなります。

高血圧の治療薬の一部でも両足にむくみやだるさが生じることが知られています。

下肢静脈瘤で静脈が太い場合(≧4mm)は外科的治療が必要になりますが、ほとんどの場合はそれよりも細い血管であるため、大体は弾性ストッキングでの治療になります。

下肢静脈瘤のポイント
日本人の約10人に1人に見られる。
出産経験がある女性に関しては2人に1人の割合で見られる。
出産経験がある女性に関しては2人に1人の割合で見られる。
朝起きた時からすでに足がだるい状態がある。
夜中に足がつる特徴がある。
左右の足でだるさやむくみの程度が違う。
弾性ストッキングでの治療が有効で市販でも売られている。

月経前浮腫

月経前症候群(PMS)には様々な症状がありますが、その中の1つに「月経前浮腫」というものがあります。

月経前になると受精卵が着床しやすい状態を作る一環として黄体ホルモンの分泌量が上がり水分や栄養素を貯め込みやすい状態になります。

そのため、体内の水分量が上昇してしまい浮腫(むくみ)として現れることがあります。

むくみが出てしまう仕組み出典:PMSラボHP

この場合は体内の水分量が増えたことによるものですので、DHCや大塚製薬から出しているビタミンEの1種であるγ-トコのようなサプリメントを服用することで改善が期待されます。

ここで1つ注意をしておきたいのが、「利尿作用があるから」という部分のみに着目しないことです。

のりすのりす

確かに体内の水分量が多い場合は利尿作用があるものを摂取すれば良いように思いますが、作用が強すぎると頻尿になってしまうおそれもあるため、あまり「利尿作用が強い!」と強調し過ぎているサプリメントには気を付けましょう。

月経前浮腫のポイント
月経前になると水分や栄養素を貯め込みやすい状態になる。
結果として、足のむくみ等に繋がる。
この場合、利尿作用があるサプリメントが有効。
ただし、利尿作用が強すぎると頻尿になるので注意。

その他の疾患

足のだるさを感じる原因は多岐に渡りますが、中には甲状腺や腎臓の機能が低下することによって引き起こされることもあります。

例えば、甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの働きが低下することで全身の血液の循環が悪くなるため、足のだるさを感じることもあります。

その他、腎臓の機能が低下すると尿をうまく作れずに体外に水分を排泄できないことから、足のむくみを感じることもあります。

このように様々な理由で足のだるさや足のむくみになっている可能性があるため、持病がある方に関しては症状がひどくなる前にかかりつけ医に相談をしておく方が良いでしょう。

症状がひどい場合には病院へ

症状がひどい場合には病院へ

足のだるさやむくみは、老廃物の蓄積や水分量や血行不良によるものが多いため、症状が軽度な場合は弾性ストッキングやツボ押しなどのマッサージやサプリメントによって改善することも多々あります。

しかし、一般的な対策をしても症状が改善しない場合には治療が必要になってくる場合もあるかと思います。

お手軽な対策から取り組んでみるのも良いですが、色々試しても足のだるさで眠れなかったりが続く場合には病院で受診することも視野にいれましょう。

通院をする時間が確保できなかったり、病院での待ち時間が長すぎて億劫な場合はオンライン診療という選択肢もあるのでご自身に合った方法を選択してみて下さいね!

まとめ

今回は足のだるさが原因でうまく眠れない方向けにその原因と対策方法についてお話をしていきました。

うまく眠りにつきにくい入眠障害や寝ている途中で目が覚めてしまう中途覚醒に悩まされている方は非常に多くいることが知られています。

そして、うまく寝付けない原因も1つだけではなく複数の要因であることも。

良質な睡眠は生活を豊かにしますので、万全の睡眠環境を整えておきたいですね!